移住先やワーケーションで関心高まる「宮崎県」。“今”の魅力をまず宮崎市から

コロナ禍において、移住先及びダブルワーク地の一つとしてじわじわと注目されている宮崎県

特に、サーフィンやフィッシング、さらにクライミング(ボルダリング)などアウトドア・アクティビティの環境充実度と暮らしやすさを求める人たちにより、県内のビーチエリアを中心に面白い新コミュニティが形成されている話しは以前から聞いていました。さらに、LCCを利用することで移動が気軽にできるようになったことも今後は大きなポイントになりそうです。

そこで今回は、宮崎県の中でも各都市からの玄関口となっている宮崎市の魅力を、女子目線でお伝えしたいと思います。宮崎空港から市内中心地へのアクセスがよく、派手ではありませんが居心地よくて温暖、コンパクトでバランス抜群のこの街。リモートワーク化が加速している今、生活拠点を変えることの可能性も考えながら訪れてみるのも、旅の新しいスタイルかもしれません。

旅の始まりは市街地至近の宮崎空港から

宮崎空港(愛称は宮崎ブーゲンビリア空港)から宮崎駅へ向かうには、JRだと何と約10分、バスでも30分あれば着くことができます。東京における成田空港や羽田空港までの所要時間を考えると、本当に嬉しい近さです。

バスの場合、宮交シティというターミナルを経由していくのですが、そこまででしたら15分足らず。

この宮交シティは、2019年にリニューアルされたばかりのニュースポットでもあるので、こちらについてまずはご紹介します。市内のバス利用者と、九州の他地域へ遠距離バスで向かう際に利用するこのバスターミナル&商業施設では、市民の日常の感じも見受けられますよ。

バスターミナル「宮交シティ」が新スポットへ

元々は、バスターミナル+イオンのショッピングセンターのイメージが強かった宮交シティですが、リニューアルによりTSUTAYA BOOKSTOREが開業したことで、若者が集まる場所にもなってきています。

JRの宮崎駅の南側隣・南宮崎駅からもすぐ近くですし、福岡や長崎、鹿児島や熊本や大分などへの高速バスの発着地のため、車を使わない旅行の場合は案外重宝する施設かもしれません。

台湾茶カフェでランチやティータイムもおすすめ

宮交シティの中でオススメのお店は、台湾茶カフェの「茶月譚(チャユエタン)です。TSUTAYA BOOKSTOREの向かいにあって、ゆっくり中国茶を味わうこともできますし、魯肉飯や担仔麺をメインに点心も楽しめます。

私はランチタイムに担仔麺チマキランチのセットを注文。

この日のお茶は福建省の武夷岩茶で、お代わり自由というセットのサービスに思わず興奮しました。まだかまる新聞上ではあまり記していませんが、私は20年前くらいからの中国茶好きで、その最初のきっかけが岩茶だったんです。

さて「茶月譚」ですが、2014年に宮崎神宮近くで1号店をオープンさせていて、その評判から宮交シティのリニューアル時に2号店へという話しとなり、こちらでも人気店に。タピオカミルクティーもあって、カジュアルにも落ち着いたシーンにも使える宮崎では貴重なカフェです。

宮崎市民の心の拠り所「宮崎神宮」

今回は、よく取り上げられる宮崎駅エリアではなく、少しだけ離れたところにあるお店やスポットを敢えてセレクトしています。

そういった中で次にご紹介するのは、宮崎駅の北側隣の駅名にもなっている、宮崎神宮です。宮崎神宮駅から徒歩で参拝できる、宮崎の人々の“心の拠り所”といわれているこの神社は、初代天皇である神武天皇を祭神として祀っています社伝によれば、神武天皇の孫に当たる健磐龍命(たけいわたつのみこと)が神武天皇の遺徳を讃えるために鎮祭したのが始まりだそう。その後、日向を治めた武将たちからも篤い崇敬を受け、何度かの社殿造営が行われ、その歴史を刻んできています。

現在の社殿が建てられたのは明治1907年。1940年には神武天皇即位二千六百年に合わせての拡張工事が行われて今の広さとなっています。とにかく深い木立に包まれていて、凛として静かな空気に満たされているこの神宮、是非訪れてみてください。いわゆる観光名所ではないところもポイントです。ちなみに、宮崎神宮駅から神宮に向かう参道の右側に「茶月譚」本店があります。

神宮と併せて県立平和台公園へ

宮崎神宮から高台を登っていったところに、地元民の憩いの場所、県立平和台公園があります。季節の花々と緑が美しく、春は桜、秋は紅葉の名所で、展望台からは宮崎の市街地が眺められます。

公園内にはシンボルの平和の塔のほか、古代ムード漂うはにわ園、そして人口草スキー場なども整備されていて、年間を通して自然の中で楽しむことができます。

工芸品やオーガニック食品が揃う雑貨店をチェック

平和台公園入口のレストハウスにあるナチュラルな建物に目をやると、そこにはひむか村の宝箱という店名が。宮崎の宝物を紹介したいとの想いから、2005年にオープンしたカフェと雑貨のお店です。

宮崎市はオーガニック系のショップを街中であまり見かけない印象だったのですが、平和台公園内という場所にこれだけ充実したお店があることに地域独自の特徴も感じました。宮崎県内在住の工芸作家の作品や宮崎県ゆかりの書籍も豊富で、もちろんオーガニック食品も

森のカフェで、こころと体を癒やす時間を過ごすのも一興かもしれません。ゆっくり食事をしたい場合は、隣にオーガニックレストランの「sizen」もあります。

南国ムード漂う「青島神社」は実は温泉地!

宮崎神宮とはまた趣の違う神社が、観光客にも有名な青島神社です。JR宮崎駅から青島駅へは約20分。関東でいうと湘南にある江島神社のような雰囲気の駅からの街並みですが、実はゆったりできる大人の街であることが移住者のこころも掴むようです。

インスタ映えする、海に浮かぶように見える島のトロピカルな風情もある神社であることと、縁結びなどのパワースポットとしての魅力はよく知られていますが、宮崎に住む人にとっては、青島は気軽な温泉地という認識だったりします。私も滞在中は日帰り温泉施設を堪能したりビーチをぶらぶらすることでかなりリフレッシュできました。

ビーチの楽しみ方を提案する「青島ビーチパーク」

なお、青島ビーチパーク」という開放的な素敵空間が2020年もビーチで開催されていたことをおまけにご報告しますね。9月30日で終了したのですが、こだわりの飲食店のほか、ワークショップや屋外シネマなどのイベントも行われ、いいローカル感で盛り上がったそう。

ビーチでの新しい楽しみ方を提示して全国にも知られるようになったこのビーチのプロジェクト、来年の進化の形が楽しみです。

地方都市あるあるですが、宮崎市のメイン駅の宮崎駅は繁華街から少し離れています。そのため、駅を降りるとちょっと寂しく、また西橘通り(通称ニシタチ)という歓楽街まで行っても、新型コロナの影響でやはり以前よりもかなり静かでした。

でも、宮崎で暮らす人たちや移住希望者の視点で近場の各スポットを訪れてみたら、とても活気があり発見も色々あって、今後の旅のヒントが見えてきたような気がします。

次回はさらに足をのばして、宮崎市内から日帰りで遊びに行けるあまり知られていないスポットをご紹介する予定です。また、コロナ禍で移住やダブルワークを考えている人にとってヒントとなるかもしれない宮崎情報も!

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