遊覧フライト、機内レストラン…航空会社が展開する“飛行機と人を繋ぐ”企画に注目

木曜日はかまるの妹分のルカ子が、最近気になっているコトや話題のモノについてお届けします!

GoToトラベルに東京都も追加され、国内旅行がしやすい雰囲気になってきたのは嬉しい一歩ですね。ただ、海外旅行ができるのはいつになることやら…。ご存知の通り苦しい状況にある業界の一つが航空業界で、エアアジアが日本から撤退するというのはとても残念なニュースです。

国内線は復活の片鱗を見せているものの、航空業界がbeforeコロナの状況に戻るには4年かかると予想されています。飛行機をとばすためにパイロット・キャビンアテンダント・グランドスタッフ・整備士…他にもたくさんの人々が携わっているので、回復に4年もかかるとなると事態はかなり深刻です。

そんな中、航空業界各社がおもしろい取り組みを行なっているとことが話題に。苦しい状況の中でも飛行機と人を繋ぐ工夫が興味深く、今回その取り組みを調べてみました!

JAL&ANAが“どこにも行かないフライト”実施

日本の航空会社二大巨頭のJALとANAでは、国際線機材を利用して国内の空を旅する遊覧フライト(通称、どこにも行かないフライト)を実施。全国の航空ファンが待ち望んだ企画で、JALもANAも応募殺到、搭乗者は抽選で選ばれました。

すでに終了している内容になりますが、企画内容を眺めているだけでもワクワクします。また実施する可能性もあるので、記事を読んで興味を持った方は公式サイトを定期的にチェックすると◎です。

JALは機内食を堪能できるナイトフライト

JALでは「空たび 星空フライト」と称して、国際線の機材ハワイ線で提供されている機内食メニューをアレンジしたオリジナル機内食を体験できる空の旅を、2020年9月26日(土)に実施しました。

※画像はイメージです

  • ビジネスクラス/窓側1席39,000円、通路側1席33,000円
  • エコノミークラス/窓側2席(2名利用)48,000円※窓側は2席セット販売、通路側・中央1席15,000円

などの価格で販売。成田発着でフライト時間は約3時間30分、「小松〜土佐清水の夕暮れコース」「花巻〜襟裳岬の夕暮れコース」の2コースです。

さらに国際線で提供されているアメニティを搭乗記念としてプレゼントしたそうで、JAL loverにはたまらない体験になったはずです。

ANAは業界初カウチシート搭載機でのフライト

ANAでは「フライングホヌ チャーターフライト」を2020年9月20日(日)に実施。成田~ホノルル線で使われているエアバス380型機での空の旅です。エアバス380は、日本の航空会社で初めてエコノミークラスにカウチシート(3席もしくは4席分のレッグレストをあげて、ベッドのように利用可能なシート)を搭載していることで注目の飛行機。

※画像はイメージです

ハワイで、“神聖な生き物”とされているウミガメ=ホヌにちなみ、機体にウミガメの装飾が施されているんです!

  • ファーストクラス/1席50,000円
  • ビジネスクラス/窓側1席35,000円、通路側1席30,000円
  • プレミアムエコノミークラス/窓側1席25,000円、通路側1席20,000円
  • エコノミークラス/窓側1席19,000円、通路側1席14,000円 ※エコノミークラスは2席以上での販売

成田発着で、富士山・伊豆大島の三原山を中心にした2時間ほどの遊覧。機内食サービスはないものの(ドリンクサービスあり)、搭乗証明書や記念品、フライトマイルがもらえる豪華な内容で、なんと倍率は110倍だったとか!

FDAは空から海から楽しむ「神戸遊覧フライト」を

最後にご紹介するのは、神戸空港発着のプランです。こちらはJAL・ANAではなく、静岡市に本社を構えるフジドリームエアラインズ(FDA)が実施している企画。神戸空港から約80分間で、小豆島周辺を飛行しながら瀬戸内海の夕焼け、そして大阪・京都・神戸の街並みを楽しめる遊覧フライトを10月10日(土)開催します。

こちらの企画の特徴は、フライト後に「神戸遊覧クルーズ」も実施し海からも神戸の夜景を堪能できるところ!

クルーズではフレンチを味わえるプランもあり、優雅な時間を過ごせそうです。詳しくはこちらのページでご確認ください。

海外でも航空ファンに嬉しい企画続々と

ここまで日本国内の航空会社の取り組みをご紹介してきましたが、国際線がとべない状況は海外の国々でも同じですよね。海外の航空会社でも様々な企画を実施しているようです。気になるものを取り上げてみました。

超レア!シンガポール航空では機内レストラン開店

ベストエアライン賞など数々の受賞歴を誇るシンガポール航空では、世界最大の旅客機であるエアバスA380の機内で、シンガポール航空のサービスと共に食事を体験できる機内レストラン@チャンギ国際空港が実施されます(2020年10月24日と25日の2日間限定で開店)。

※画像はイメージです

客室クラスごとに特別メニューが提供され、シンガポール航空の代表メニューのほか最高峰のプラナカン料理からメニューを選択できるそうです。飛ばない飛行機の中で機内食を食べるなんて、それはそれで貴重な体験です!

実は、シンガポール航空でも“どこにも行かないフライト”を実施予定だったそうですが、環境に悪影響を及ぼすとの反発を受けて計画を撤回しました。このニュースを見て、「コロナがなかったらとんでいるはずの飛行機なのだから、遊覧飛行しても別にいいじゃん…」と私は思ってしまいましたが、このようなところにも国の姿勢が現れるのは興味深いですね。

エミレーツ航空は学生支援を発表

ドバイを本拠地とするエミレーツ航空では、留学先への渡航や、家族に会う一時帰国、学校の休暇中に友達と一緒に世界を見て回るための旅行などに利用できる、学生向けの特別割引の実施を発表しています。

エミレーツ航空を利用する学生は、エコノミークラスとビジネスクラスの特別割引に加えて、受託手荷物の許容量の追加、旅行の7日前まで日付変更手数料が無料になるなどの特典を受けることができるという嬉しい内容。エミレーツ航空というと、日本からドバイ、ドバイから世界各国への路線が豊富な航空会社であり、ベストエアライン賞も受賞しているサービスの良さもあるため、学生には有意義に使える支援になりそうです。

航空券はエミレーツ航空の公式サイトから2020年10月31日までに割引コード「STUDENT」を使用して予約する必要があり、すべてのチケットは最大12ヶ月間の滞在有効期間があります。この特典の詳細については、こちらのページでご確認ください。

飛行機は移動の手段ではなく、旅行の一部

旅行はもちろん飛行機も好きで、JALもANAもマイルを貯めてお世話になっている私。飛行機は私にとって単なる移動手段ではなく、乗った時からワクワクを感じられる一種のアトラクションのようなものです。そして、同じ目的地へ向かう人たちが同じ空間に集い、みんなで空をとんでいる…この運命共同体的な感覚も好きだったりします。

なので、海外旅行に行けなくてもこのような取り組みをしてもらえるのは本当に嬉しい!今回はJALもANAも乗ることができませんでしたが、次の機会があればぜひ体験したいです。(海外旅行に行けるようになるのが一番の願いですが…!)

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