2020年10月は“月”イベント目白押し。月にまつわるスペース&アイテムをチェック!

2020年の中秋の名月は、10月1日。ご存知、十五夜のお月見のこの日にちなみ、今回は“月”をテーマとしたスペースやブランドについてご紹介したいと思います。

日本では縄文時代からお月見の習慣があったといわれていて、この日は天空からの月のパワーを時代を超えて感じられそうな気がします。また、あまり意識されていませんが、10月2日が「牡羊座の満月」となります。さらに、今年の10月は2回の満月があって、2回目の満月は、月と地球が今年最も遠く離れた満月。その10月31日の満月は「ブルームーン」と呼ばれていて、浄化・開運が期待できそうなこの10月のスタート日がとても楽しみです!

秘密にしたいほど心地よいサロン「月のはなれ」

銀座にある、私が大好きなお店をまずご紹介します。月のはなれは、階段を最上階の5階まで歩いた先に現れる、隠れ家であり小さな楽園です。緑にかこまれたテラスがまずあって、奥にはバーカウンターのほか楽器などが並び、壁面ではアート展示が行われていたりもします。

昼はカフェ、夜は生演奏を楽しめるバーとして、銀座ど真ん中のテラスの心地よさはここだけの秘密にしておきたいくらい。

この「月のはなれ」は、老舗の画材店「月光荘」が、作業場兼倉庫だったスペースを改装し2013年にオープンしました。3代目のオーナーで、音楽家でもある日比康造さんのセンスと、現代版サロンをイメージしての想いが、随所から感じられます。そもそも「月光荘」は、純国産の絵の具や、カラフルな表紙とバリエーションあふれるスケッチブックなどオリジナルにこだわった画材店で、創業100年超。名付け親である与謝野晶子などの文化人達が集うサロンのような時期もあったそうで、ちなみに「月光荘」創業者の橋本兵蔵さんは、日々さんの母方の祖父とのこと。画家をそして文化をささえてきた「月光荘」のDNAが、現在の「月のはなれ」にも隅々まで伝わっています。

メニューからは、今回は「月のレモンケーキ」がイチオシですが、ほかにもカクテルであれば「与謝野ブルームーン」を。そして「名物チキンガンボ」も是非!

完全予約制のプライベートギャラリー「古書ギャラリー 月」

銀座や日本橋には、「月光荘」のような作家をはぐくむ風土があります。京橋駅すぐ近くのビル1階で徹底したこだわりが気持ちよいカフェ+ギャラリースペース「しずく Shizuku 429」を運営していた江戸っ子のご夫婦もそんな方たちで、月島で新たなことを始める話を以前から聞いていました。そして2020年7月に“月”を冠した「古書ギャラリー 月」をオープンしたとのことで、本格的に展示が始まった先日、やっと拝見することができました。

作家との信頼関係があるからこその企画内容で、“月”に惹かれる方には必見の展示が続きます。ただし、完全予約制の小規模なスペースですのでご注意ください。

体にも環境にもやさしい石鹸「MOON SOAP」

最後に、今まで以上に手洗いに気をつかう毎日の中、“月”を称する「MOON SOAP」をご紹介します。元ITエンジニアの日本人女性が、市販石けんに満足できずに試行錯誤していた時、タイ北部で石けんづくりをしている女性たちと出会ったことから生まれたブランドです。「自分にも家族にも地球にも愛と笑いが行き渡るような商品を作りたい」という想いをベースに、天然の原料と素材を活かし、洗練された香りとデザイン、理想的な配合レシピを作り上げたのだそう。

一つの石けんで身体全体が洗えること、石けんという形態をとることによってゴミを減らし、天然素材を利用することで環境にも優しいライフスタイルを目指しています。「MOON SOAP」の存在を初めて知った10数年前に使っていたのですが、先日行った松本の「faber LABORATOLIO」で最近のラインナップを久しぶりに見て、オーガニックなブランドが世の中にこれだけ増えた中での変わらぬ活動ぶりに改めて応援したくなりました。相変わらず素晴らしい香りでした。

そして、新月と満月の前に発信されるこちらならではのレターは、オフィシャルサイトで登録しておくとちょっと楽しいですよ。

台湾には、日月譚や陽明山など、お月見の名所があるだけでなく、かき氷のメニューのひとつとして「月見冰(ユエチエンピン)」というデザートがあります。黒糖蜜と練乳、ドライフルーツなどのトッピングを乗せたところの真ん中に生卵の黄身を割り入れたもので、日本語だと月見氷。あー、早く台湾にGO TOしたいなあ。
最新情報をチェックしよう!