幼い頃からの銭湯体験にはじまり、スーパー銭湯から源泉かけ流しの温泉にも貪欲な私。岩盤浴専門店も日本で最初に六本木にオープンした時に試したり、ここ数年は 酵素風呂 が欠かせない毎日です。
そんな中、コロナ禍でも活況とニュースでも取り上げられている「サウナ」について、2回シリーズで取り上げてみたいと思います。今までの日本のサウナ文化の特性からか、男性発信者パワーが強いため、今回は女性も楽しめるおしゃれな最近のサウナ事情です。
サウナ熱が女子まで広がった理由
オヤジやサラリーマンが利用するイメージが強かったサウナが、感度の高い人達からも注目されだしたのは、マンガ家タナカカツキさんのサウナエッセイ「サ道」や「マンガ サ道」の影響が大きく、SNSによって「ととのう」というワードまでが認知されるようになりました。
サウナー向けブランドも出現し、さらに女子にも広がったのは、フィンランド式のロウリュやフィンランドの北欧ブランド効果もあってのことだと思います。かまる流でも、以前フィンランドのサウナのドキュメンタリー映画をご紹介しました。(記事はこちら)
2020年4月からは、BS朝日で専門番組「サウナを愛でたい」も始まり、ますますサウナ熱が盛り上がってきていますが、やはり男性視点からの内容が多い印象。
そこで、東京の下町・錦糸町にみるサウナの現在と、錦糸町でリノベ再生された女性に超オススメのお得施設を最初にご紹介します。
ますます進化!昨今の錦糸町のサウナ事情
東京の中央区で育った私にとって、サウナといえば、錦糸町の楽天地です。 酵素風呂 が巣鴨を連想させるように、錦糸町駅前の楽天地が、ちょっといかがわしいことも含めてのサウナのイメージでした。2010年のリニューアル前までは女性用のサウナもありましたが、パルコが印象的な現在のビルの「楽天地スパ」は、男性のみの施設。立地もビューも最高で天然温泉施設なのに、大変残念です。
そして錦糸町にはもう1軒、サウナーからの評価が高いサウナ施設があります。それが「スパ&カプセル ニューウイング」で、錦糸町駅南口の丸井裏エリアの歓楽街にあり、バングラデシュ料理店など多国籍なお店も多くそそられるのですが、錦糸町でも最もディープな一角です。
夜の街にあるサウナのパターンなのだと思うのですが、こちらも男性専用のため、もう10年以上サウナ目的で錦糸町を訪れることはありませんでした。
圧巻のおしゃれさ!リノベ老舗銭湯「黄金湯」
そんな中、錦糸町北口にある老舗銭湯「黄金湯」が、リノベーションにより2020年8月22日に生まれ変わり、サウナが充実している、という情報を得ました。駅からは少し離れていますが、錦糸町のイメージを大きく変化させた商業施設、オリナス錦糸町のすぐ近くです。
ご覧の通り、とにかく今までの銭湯のイメージを覆す外観で、リゾート施設なのかと思わせる雰囲気を漂わせています。気になるサウナは2種類あり、国産ヒノキのセルフロウリュ(女性)と、麦飯石とヒバによるオートロウリュ(男性)が用意されていて、リーズナブルに堪能できます!
エントランスにDJブースがあったりクラフトビールのセレクトセンスなど、リニューアルの全貌は再来週、最新銭湯特集をする予定なので、そこで詳しくお伝えします。
サウナ×瞑想!?新形態イベント「寺サウナ」
次にご紹介するのは、東京三田のお寺で催される、新しい形のサウナ・イベント情報です。2020年9月5日(土)・6日(日)・12日(土)・13日(日)、三田高野山弘法寺でのこのイベントは、題して「寺サウナ」。
当日の体験の流れは、フロントでの受付終了後、本堂での参拝、5階屋上でのアウトドア薪テントサウナ体験(約1時間)、瞑想ルームでの瞑想体験(約30分間)で、1枠定員6名のコースとなります。入場料3,000円で、サウナと瞑想を掛け合わせたマインドフルネス空間を堪能できるんだそう。
1.5時間の体験プログラム以外には、熱波師とよばれる才人たちが会場内で個性を発揮しているので、それらを楽しむこともできます。サウナーのバーテンダーによる世界初の「サウナカクテル」を披露するバーがあったり、カリスマモデルでサウナーの菅野結以さんが会場各所の選曲していたり彼女による1日限定トークイベントも。2人ともプロの熱波師です。
ほか、「マツコ会議」にも出演した、キャンプ&サウナを愛するユニット「SaunaCamp.」との参加型企画などなど。開催時間は各日10時〜19時までです。
静岡市にある「サウナしきじ」という施設がとてもよいらしい、という話しを以前聞いて気になっていました。現在のコロナ禍では行くのがむつかしいため、他の方の体験談を検索。そうしたら、何と薬草サウナがあるではないですか!ラオスでリピートしたあの多幸感につつまれる薬草スチームサウナが静岡に!!
今回は女性にオススメの東京でのサウナ情報をセレクトしましたが、他の地域にも魅力的なサウナ施設が色々あるので、旅行へ行ける日が来るのが本当に待ち遠しいです。
日本におけるサウナの始まりは、1964年、東京オリンピックの際にフィンランド選手団が持ち込んだとされています。1990年代には第2次ブームが、そして現在の第3次サウナブームとなっているのですが、やはりポイントはフィンランドです。
次回は、2018年にフィンランド政府観光局公認のサウナアンバサダーに任命された作家/イラストレーターの岩田リョウコさんの活動を中心に、フィンランド及びロウリュが日本に与えた影響と最新情報を女子目線でご紹介します。