ブラジルからの美しくておいしい話。ビオジュエリーとおすすめブラジル料理店と

ブラジルをテーマとした3回シリーズ、最後はブラジル愛を感じるお店を鎌倉と東京からご紹介したいと思います。各店のオーナーがブラジルにはまったきっかけのジャンルがバリエーションあふれるところも、とってもブラジルらしいんです!

最初は、シリーズ初回でも登場した「コロリーダス」の鎌倉のショップからです。自然が産み出す黄金色が奇跡ともいえるビオジュエリーについて、じっくりご覧ください。

そしてかまる流では恒例の、東京でブラジル旅気分をカジュアルに味わえるブラジル料理店を2店セレクトしました。

さらに、ブラジルコーヒーの日本への伝道師的存在の「カフェーパウリスタ」です。わざわざ京都の街の珈琲店へ行かなくても、銀座のど真ん中にこんな素敵な世界がありますよ!旅行がまだまだ限定される今、ブラジルを感じられるヴァーチャル旅を、今回もたっぷりお楽しみください。

“奇跡の草”から生まれたビオジュエリー

まずは前々回にご紹介した「コロリーダス」から、ブラジルの大地が育んだ黄金の草、カッピンドウラードを使用した「ビオジュエリー」の素晴らしさをお伝えします。(シリーズ1回目の記事はこちら

カッピンドウラードは、ブラジル中部の一部地域にのみ自生する植物で、奇跡の草と言われています。天に向かって真っ直ぐ伸びるこの植物は、枯れると黄金に輝く不思議な性質を持っていて、現地の職人が昔から手工芸品の材料として使っているのだそう。

※写真提供:Coloridas

オーナーの山本康子さんは、商品開発の段階から実際に現地調査をするなど、素材にもとてもこだわりをもっていて、またブラジルとの共通点を感じたのか、鎌倉がすっかりお気に入りとなったそうです。生産過程に搾取がないこと、自然のサイクルに配慮して収穫されている素材を用いていることを条件とするなど、このブランドのサステイナブルな意識には一貫したものがあります。色付け等の加工を一切していない自然そのままの黄金の輝きには、最初にビオジュエリーに出会って以来、毎回感動します。まさに、ブラジルの大地が育んだ奇跡ですね。

※写真提供:Coloridas

ビオジュエリーは、この貴重な植物を現地の職人が丁寧に手編みし、そこに日本の優れた素材やデザインがミックスされて生み出されています。

※写真提供:Coloridas

やさしい輝きでどんなファッションともマッチ

自然由来ならではの輝きをもつ品の良いビオジュエリーは、どういったファッションと組み合わせてもナチュラルな魅力を発揮しますよ。個人的には、湘南の街やビーチで華やかに楽しみたく、シンプルなドレスに合わせてお気に入りのお店やスポットを巡ろうと思っています。

わくわくアイテムと出会える「コロリーダス」

「コロリーダス」は、ビオジュエリー以外にも、ブラジルのファッションブランドから手仕事の製品やアートなどまで幅広くラインナップしています。

バッグブランドの「ジルソン・マルチンス」海にぴったりのウェアブランド「オスクレン」については、前々回のブラジル特集記事をご覧ください。

都内のおすすめブラジルレストラン

さて、ビオジュエリーでブラジルの自然をファッションで感じたら、次は胃袋です。ブラジルでの食といえばシュラスコが思い浮かぶ人がほとんどですよね。私見ですが、東京の多くのシュラスコ専門店にあまりよい印象がなく、それは何だかバブルの香りがするからだと思っています。六本木や青山、渋谷や新宿、銀座などで、サンバ・ダンサーが踊るスペースもあったりするやたら広い店内。そして、どこもお肉が食べ放題。でも値段は決して安くはない。

そういった中で、東京都内でおすすめできるカジュアルなブラジル料理店があるのでご紹介します。

ブラジリアン食堂BANCHO 1号店

チェーン店があまり好きではないということもあるのですが、もっとオーナーの個性が感じられるお店をと思っていた時に以前教えてもらったのが「ブラジリアン食堂BANCHO 1号店」です。三軒茶屋の遊楽通りにあって、シュラスコ専門店であり気楽に飲み食いができる、まさにブラジリアン食堂です。

私がここを気にいっているのは、シュラスコを一串からでも頼んで飲めるところ。よく頼むパターンは、一番人気のピッカーニャ(牛のイチボ)のシュラスコとパウミット(ヤシの芽のサラダ)に、カシャッサ(ブラジル産サトウキビ原料の蒸留酒)という組み合わせです。カシャッサなどについては、ぜひ前回記事も読んでみてください。(シリーズ2回目の記事はこちら

こちらは、もちろん完全炭火焼きのシュラスコにこだわっています。オーナーは元々焼き鳥も大好きだそうで、焼き鳥屋経営時に炭火の魅力を発見し、それがシュラスコ+炭火という「BANCHO」のコンセプトに発展したとのこと。さらに面白いのが、オーナーのお父さんについて。なんと岩手県のマタギなんだそうで、肉へのこだわりのルーツは血筋もあってのことかもしれません。

ちなみに、オーナーは日本人で最初にシュラスケーロ(シュラスコ職人)となった二人のうちの一人なんですって。コスパ抜群のシュラスコ居酒屋「BANCHO」、三軒茶屋へ行くことがあったらぜひ行ってみてください。徒歩圏内に2号店もあります。どちらも地元若者感をかなり味わえますよ。

シュハスカリアキボン 浅草店

しかし、ブラジルレストランの多くが大バコでバブルのイメージがあるのはどうしてなんでしょうね。1990年代初頭に日本に入ってきたばかりのカイピリーニャやモヒートを、当時のイケイケな人達が派手に飲んでいた印象があって、また2014年のブラジルでのワールドカップの時などにシュラスコ専門店の大型店出店が国内で続きました。そのあたりはあまり縁のない世界だったのですが、そんな中、もう一軒おすすめしたいブラジルレストランを浅草で発掘しました。シュハスカリアキボン 浅草店です。

浅草の観光地から少し外れたところにある隠れ家的なお店で、今のコロナ禍において比較的静かで密になりにくいところも気にいってます。シュラスコはもちろん、各種ブラジル料理もリーズナブルに楽しめてとっても美味しいです。ランチでは量り売り方式という現地では一般的なスタイルもとっていて、かなり楽しいですよ。お皿にサラダや肉を盛ってグラム数で値段が決まります。コロナの影響か、現在は、写真のようなプラットフェイト(ブラジル式定食)というスタイルになります。シュラスコはもちろんですが、サラダが感激ものでヘルシーさも嬉しいお店です。

また、キッチンカーもあって、都内でテイクアウト営業もしていますので、浅草へはなかなか来れない方はSNSでチェックしてみてください。それから、こちらの親会社は、「アレスタ」というブラジル発祥のスポーツブランド企業なんだそうで、原宿にそのオフィシャルショップもあり、1階にある「キボン!サンドイッチスタンド」ではブラジルサンドイッチなどが味わえますよ。

ブラジルコーヒー愛あふれる「カフェーパウリスタ」

これまで紹介したお店とは趣きが異なる大人の珈琲店を最後にご紹介します。1911年に銀座に開業し、関東大震災被災後に喫茶店経営から撤退したのですが、1970年に銀座直営店を復活。昔のカップ、スプーンを復元するなど、日本初のカフェといわれている銀座のオアシス「カフェーパウリスタです。

「パウリスタ」とはサンパウロっ子の意味だそうで、ブラジルの契約農家直送の農薬や化学肥料を使わない極上の豆が織りなす上質の「森のコーヒー」は絶品!ブラジルコーヒー愛にとにかくあふれている会社で、お店に置いてあるリーフレットの「珈琲道一直線」を見るとよくわかります。

そして、芥川龍之介やジョン・レノンなど、多くの著名人が通っていたことでも知られています

創業から100年を超える老舗のこの元祖カフェは、銀ブラの語源にもなったんだそう。歴史ある店内にいると、文化人の面影が感じられる気がします。

黄金の輝きが美しく、金属アレルギーの方にも安心で、草が主なので軽いという素晴らしい特徴があるビオジュエリー、ぜひショップで実際に見てみてください。

また、今回ご紹介したブラジル料理店2軒、本当はあまり教えたくないくらい貴重だと勝手に思っています。シュラスコの食べ放題だけがブラジル料理ではありません。新世代の飲食店経営者による進化系ブラジル料理、楽しく奥深いと思いますよ。そして、前回ご紹介した南米食材店の「KYODAI MARKET」もはまること必至です!

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