まだしばらく海外旅行へ行けそうもないので、去年から私が夢想しまくっている国を東京で味わってみたいと思います。それは、「ジョージア」!
アメリカのジョージア州のことではなく、2015年までは「グルジア」とよばれていた、人口400万人ほどの小さな国です。東欧とも西アジアにも区分される、そう、民族が行き交う地ゆえに、独特な文化が生まれている国なんです。私が地域や国で惹かれるポイントの一つは、こういった人々や文化のミックス感。
今回は、食についてご紹介しますが、実はヨーロッパをはじめとして世界中から注目されている移住したい国だったりもします。そしてファッション業界からも熱い視線が…。
豊富な農産物をいただくジョージア料理
ジョージアには日本同様に四季があるため、農産物が豊富です。ジョージア料理が日本人と相性がよいといわれているのは、このためかもしれません。

ジョージアの首都・ティビリシ
その豊かな収穫物を、肉や魚、そしてチーズやヨーグルトなどと一緒に調理するのですが、単純な料理ではなく色々な地域からの影響を受けていて、また色合いてきには女子ウケしそうなくらいです。中東やヨーロッパはもちろん、西アジアを感じさせるところも。そして、日本ではロシア料理店で提供されることも多いという、、体験してみないことにはわからない未知な料理です。
グルジア料理も味わえる、吉祥寺「カフェ・ロシア」
では、吉祥寺の駅近くにある「カフェ・ロシア」で食べたグルジア料理(最近ではジョージア料理と表現するところも増えているそうです)をまずは見ていただきましょう。
見た目だけでもやられちゃう人が続出しそうなこのプレートは、お試しセット「グルジア」です。1名分だけでもオーダーできますし、なかなかのボリュームなので、はじめてジョージア料理を食べる方にはかなりオススメ。右にあるマヨネーズのようなソースがかかっているものが「毛皮のコートを着たニシン」で、以前こちらでジョージア料理を食べた時に一番気に入ったメニューです。
麻布台にあるベラルーシ家庭料理店「ミンスクの台所」でも同様の料理がありますよ。どちらのもとっても美味しいです!ほかには、茄子などの野菜にスパイスと酸味がきいている料理など、パンチのあるヘルシーさがたまりません。
次は、「ハチャプリ」というジョージア風のピザ。パイみたいな生地ですが、もう少しモチモチしてます。中に入っているチーズがいい感じ。
メイン料理となるのが、「タバカ」というひな鳥のオーブン焼き。肉と相性ばっちりの「トマケリソース」があるのですが、グルジア料理では定番のソースの一つでもあります。プラムを使った甘酸っぱさからは美容によい感が。
リアルなジョージア家庭料理を味わいたいなら!
ジョージアの家庭料理を味わいたい場合は、「Tadaku」を利用するという方法もあります。興味のある国の家庭料理と食文化を、日本に住んでいるその方のご自宅などで学び体験できるというサービス。ただ、国内にジョージアの方は100人以下なので、今体験できるのはウズベキスタン人の方の手による料理のみのようです。
ジョージアワインの醸造ドキュメンタリーを観て…
ジョージアといえば、一番知られているのはワインという声も多いことだと思います。実は私も、ドキュメンタリー映画「ジョージア、ワインが生まれたところ」を2019年に観たことで、とにかくジョージアへ行かなければ!と思いました。調べてみたところ、冬は意外と寒いことがわかり、オンシーズンにと思っていたらあれよあれよという間に渡航自体が不可能に。それでは、その「ジョージア、ワインが生まれたところ」についても簡単にご紹介します。
ジョージアは、紀元前6,000年に遡る世界最古のワイン醸造の起源を持つ国です。2013年にユネスコ世界無形文化遺産に登録されたクヴェヴリ製法は、素焼きの甕を土の中に埋め、ジョージア固有のブドウ品種と野生酵母により発酵・熟成させます。まずその独特な醸造法に驚愕。そして、そこから生み出される独特な味わいが、改めて世界中から注目されています。
かつてはどの家庭でも作られていたこの伝統製法によるワインは、ソ連スタイルの大量生産や禁酒法などの影響により、現在は少量しか作られていません。そういった中、新たなチャレンジをする女性醸造家やクヴェヴリ製法を守ってきた人々を愛情もって描いています。
「ジョージア、ワインが生まれたところ」
© Emily Railsback c/o Music
監督・撮影・編集:エミリー・レイルズバック
出演:ジェレミー・クイン、他
(2018年/アメリカ/78分/英語、ジョージア語/DCP/1:2.35/原題:Our Blood Is Wine)
字幕翻訳:額賀深雪/翻訳協力:ニノ・ゴツァゼ/字幕監修:前田弘毅
配給・宣伝:アップリンク © Emily Railsback c/o Music Box Films
公式サイト:https://www.uplink.co.jp/ourbloodiswine/