「和紙」がマスクやコートへ。日本が誇る伝統素材による、興味深い最新プロダクト

世界中で様々なマスクやフェイスガードが発売されている中、その両方を絶妙に組み合わせ、さらにデザインも素敵な画期的製品が、8月1日からプレオーダー受付開始になったという情報を得ることができました。

その名もMeiMeiマスクを“銘銘”がポジティブに楽しむ、をテーマに開発された日本発ブランドとのこと。そこで今回と次回、和紙という素材に着目し、この「MeiMei」を中心に和紙から生み出されている最新プロダクトを特集します。

きっかけは、今年5月、銅の記事シリーズを行った際に、佐藤繊維というアパレル企業が銅繊維と和紙を組み合わせたマスクを発売し話題になっていたのを知ったこと(その記事はこちら)。また、フェイスガードも開発合戦が続き、先日お伝えした「キュリオケア」というメガネ装着型マウスシールドが、まさに今回の「MeiMei」と同じ構造なんです(その記事はこちら。今後、こういったメガネに吊るすタイプの製品がより充実していくのかもしれませんね。

機能的で趣のある斬新和紙マスク「MeiMei」

MeiMei」は、単なるマスクとは異なり折り紙をモデルとしていて、そのシルエットが独特な美しさを表現しています。

さらに、メガネに吊るして使用することで顔にほとんど触れないため、かまる流でも取り上げた「マスク蒸れ」による肌荒れの心配が軽減されます。メイク崩れや息苦しさからも解放されることに加え、渋めポップな7種の柄はコロナ禍でも気持ちがアガるのではないでしょうか。

その「GARA」バージョン(税別990円)と、無地のスキンカラー5色の「HADAIRO」バージョン(税別880円)が、第一弾として8月中旬発売予定です。本日時点でかなりの予約オーダーがはいってきているそうなので、まずはその画期性と美しいカラーや柄をチェックしてみてください。

老舗店の高級和紙を使用

素材となる高級和紙は、江戸時代から続く日本橋の「小津和紙」のもので、実は私もよく行く和紙問屋さんです。

「小津和紙」の魅力やセンスある老舗企業ならではの活動、そして「MeiMei」がなぜ和紙にこだわっているのかと和紙によるマスクのメリットなどなどは、「MeiMei」プロデューサーの岩男海史さんにインタビューして、次回たっぷりお届けしようと思います。

無染色でサスティナブルな和紙コート

染めの工程における水の課題を解決する無染色を追究するプロジェクト「SONOMAMA」に、国内のスポーツウェア企業の「DESCENTE(デサント)」が参画しています。どういった製品なのかというと、和紙をはじめとした“全て土に還る材料で作られた無染色のスペシャルなコート”を制作しているんだそう。

「DESCENTE」が取り組む環境保全に関するサステナビリティ活動「RE: DESCENTE(リ:デサント)」の一環です。

このコートは、「KAMITO+」と銘打たれた天然繊維である和紙を主原料とした素材を、無染色で仕上げたもの染めないことにより、1着あたり約150リットルの水の節約につながるという、地球環境に配慮した製品です。

なお、無染色タイプは「DAWN(ドーン)」というプロジェクトのために作られた特別なコートとのこと。「DAWN」とは、「ファッションと社会課題の解決をつなぐこと」を目指して立ち上げられたファッションの特設チャンネルで、「DESCENTE」に続く他社の取り組みにも、私は大変期待しています。プラットフォームは、クラウドファンディングの「CAMPFIRE」を活用。

夏におすすめ吸汗速乾な和紙ソックス

夏フェスでもお馴染みのフットウェアブランド「KEENからは、再生繊維を使ったスニーカー発売にあわせて、和紙素材を取り入れたソックスが展開されています。

日本古来の素材である和紙から撚糸された、素材の特性を生かしたプレミアムソックスで、底面にはシリコンプリントを加え、安定感と疲労軽減するグリップ力を実現。吸汗速乾性に優れ、ソックス内の不快感が軽減されているそう。もちろん消臭効果も。

日本の多湿環境でも和紙パワーが足元を清潔に保ってくれるため、この夏のアウトドアシーンにオススメです。

和紙の専門店へ行くとワクワクするのは私だけでしょうか。柔らかな質感に繊細な色があふれ、それなのに耐久性や保存性にも優れていて…。耐水性もあるので「MeiMei」は除菌スプレーをかけても乾くと元通りに使えてしまうのだそう。

奈良の正倉院にはおよそ1,300年前の物といわれる和紙が残っているという話も聞いたことがあります。銅とはまた違った、日本伝統の機能素材でもある和紙について、さらに知りたくなっています。

「MeiMei」については、実は開発途中から話は聞いていて、完成を個人的にもとても楽しみにしていました。今後、都内アイウェアショップでのポップアップ・ショップなども予定されているそうで、そんな最新情報や開発秘話など、次回記事にも是非ご期待ください!

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