新型コロナウイルスが蔓延している今、普段より口にするものに気を配っている方も多いのではないでしょうか。私は普段から飲むお茶に、その日の気分や体調に合わせて食薬を“ちょい足し”して飲んでいます。
今回の記事では、簡単に作ることができて疲労や不眠にも効果があると言われている「なつめ紅茶」について、作り方も一緒にご紹介します。
巣ごもり不調やイライラに「なつめ紅茶」
生薬としての名前は大棗(たいそう)という「なつめ」。食物繊維・ビタミンB群・葉酸・カリウム・鉄分・リン・カルシウム・亜鉛・マグネシウムなどと栄養分が豊富です。葉酸というと妊婦さん向けのサプリメントもあるほど、妊娠中や妊活中に積極的に摂り入れたい栄養素ですね。
中医学では補気と補血の効果が期待できるといわれ、胃腸の働きをよくし、元気をつけ、血を補って精神を安定させる。栄養不良、食欲不振、倦怠感、疲労、不眠、イライラなどによいとされています。
そんな嬉しい栄養分たっぷりのなつめを使って、巣ごもり中に「なつめ紅茶」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
簡単!なつめ紅茶の作り方
【用意するもの】
・紅茶ティーバッグ
・乾燥なつめ
・砂糖やはちみつ 適量
【作り方】
- なつめは軽く洗い、沸騰したお湯に紅茶と一緒に入れる
- 3分ほど紅茶を煮出して、ティーバッグを取り出す
- お好みで砂糖・はちみつなど入れて飲む
今回は、イラン製のアールグレイティーを使ってみましたが、普通の紅茶があればそちらをお勧めします。
甘くしたなつめを美味しくいただいて
私は800ccくらいのお湯にティーバッグ2個、なつめは5個入れました(最初は3個でしたが作っている途中で物足りなさを感じて追加しました)。ティーバッグ1個なら400ccでなつめ3個くらいでいいかと。厳密じゃなくてかまいません。
お茶が渋くならないように先にティーバックだけ取り出し、実際は3分以上なつめを煮含めて柔らかくしました。甘くしたほうがおいしいので、今回は黒糖を入れましたが、はちみつも自然なやわらかい甘さでおいしいですよ。
なつめも紅茶も黒糖も温性の性質をもつので、体を温めるトリプル効果が。そして、甘味は体をリラックスさせる効果があるので、補気ならはちみつ、補血なら黒砂糖を入れるのがおすすめです。
なつめ紅茶で潤いみちみちた女子へ
簡単にいうと、なつめ紅茶は体を温めて潤おし元気になる、女子によいお茶かなと思ってます。
知るきっかけになったのは、台湾の屋台。疲れた体に柔らかな甘さがしみたので興味を持ち、簡単なので家で作るようになりました。中国ではなつめ3個を食べれば老いることはないと言われており、かの楊貴妃も毎日食べていたとか。アンチエイジングも期待されるなつめ。最近は在宅の時間が長くなった方も多いと思います。どうしても運動不足になりがちで、ストレスでついつい甘いものをつまみたくなる・・・そんな時はデザート感覚でなつめ紅茶を飲んでみるのもいいかもしれません。