知っておくが吉。万病の元…「冷え」とは?原因や冷えがもたらす不調について

冬はいうまでもなく、夏でも冷房により気になる「冷え」。冷えは万病の元と言われるように、体が冷えることで様々な不調をもたらします

以前の記事で、冷えにおすすめの入浴剤をご紹介しました(記事はこちら)。今回は“そもそも冷えとは”ということを、冷えとりのスペシャリストへインタビュー。少し長くなってしまうので、記事2回にわたってお届けします。

女性は特に知っておくべき…冷えについて

冷えとりのスペシャリストこと、東陽町にあるプライベートサロン「Salon Tomo」のオーナー・ヘアスタイリストのともさん。冷えとりに魅了され、冷えとり健康法を探求して9年目だそうです。

ともさんから聞く話はまさに目からウロコ、「どうして今まで体を温めてこなかったのだ!」と自己嫌悪になるほどに、冷えとりの重要性と奥深さに気づかされました。まずは、冷えについての話をうかがいました。

そもそも冷えとは何?

Q:「手足が冷える」などと当たり前のようにこの言葉を使っていますが、そもそも“冷え”とはどういうものなのでしょうか。寒くて冷えるのはわかるけど、夏場でも冷えを感じます。

ともさん:冷えとは、寒いから冷えるというだけではなく、上半身と下半身の温度のズレのことをいいます。私の個人的な考えですが、女性はほぼ冷えていて、さらに東京に住んでいる女性は全員冷えていると思っています。

冷えの原因とは?

Q:東京の女性はみんな冷えているとは!冷えの原因というと血流が悪くなっているから、筋肉量が少ないから、などがありますが、他にも冷えの原因があるのでしょうか

ともさん:血流の滞りや筋肉量の減少、女性ホルモンの乱れ、自律神経の乱れなどが冷えの原因になります。また、食べ物の農薬や科学的物質、大気汚染、ケミカルナプキン(一般的な使い捨てナプキンのこと)なども冷えと関係しているんですよ。

ケミカルナプキンについては、膣は体の中でも特に経皮吸収率(皮膚から体内へ物質を吸収すること)が高く、その点でも毎月必ず使うナプキンは見直した方が良いですね。洗う手間はありますが布ナプキンがやはりおすすめで、布ナプキンが難しい場合は、せめてオーガニックコットンの使い捨てナプキンを選ぶようにしてください。

冷えがまねく体の不調は?

Q:私自身、冷えがひどいと実感しているのですが、毎日夕方になると脚がむくんで痛くなるのは冷えが原因だと思っています。このように冷えが原因で体の不調につながることは多いのでしょうか

ともさん:むくみも冷えが原因となっていることが多いですね。他にもだるさや寒気、肩こり、生理痛、慢性疲労、アレルギー、便秘・下痢…そもそも全ての不調の原因は冷えなのでは!と私は考えています。そして少し話はそれますが、心が冷えることで体も冷えるんですよ。心の冷えは体の冷えよりも改善するのに時間がかかります。

はかり知れない冷えの影響

ともさんに冷えについて話をうかがい、ふと自分の足を触ってみると本当に冷たい…。冷えとは上半身と下半身の温度差ということでしたが、冷えている人はその差が5℃ほどあるそうです

体温は1℃下がると免疫力が37%も低下するといわれているので、下半身だけとはいえ5℃の冷えが体に悪影響をもたらすのは当然ということでしょう。

冷えとり健康法とは?

その温度差をできるだけなくすという冷えとり健康法。薬で不調を治すのではなく、自然治癒力と免疫力を高めて自分の力で不調を治すことが大切とされています。

ともさんは冷えとりの実践者でスペシャリスト!ともさんに、冷えとりを実践して体の変化があるか訊ねてみたところ…

ともさん:日々の生活では、肩こりが和らいだことや夏にクーラーが効いていてだるいことが少なくなったと実感しています。また、美容師は立ち仕事なので脚のむくみは気になるのですが、冷えとりのおかげでむくみづらくなりましたね。あと、かかとのカチカチもやわらくなったんです!私は美容師という職業的にケミカルも取り扱わなければいけないので、ナチュラルのものとうまくバランスをとって共存していけたらいいなと思っています。

と冷えとり健康法の魅力を熱く語っていただきました。気になる、ともさんが日々行なっている冷えとりについて、次回の記事で詳しくご紹介していきます。

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