海外セレブやアスリートがボディメイクや体調管理に取り入れていることで話題のオートミール。オーツ麦(燕麦)を脱穀して調理しやすく加工したこの食品は、ここ数年、ダイエット食材としても大注目されています。
とにかく、忙しい時の食事に大変重宝して健康的という超優れもののこのオートミール。元々はシリアルやコーンフレークのように食べることが多いのですが、お粥(ポリッジ)にもできますし、最近ではお鍋のしめの雑炊としてお米のかわりに使うレシピなども紹介されています。
巣ごもりによる、いわゆる「コロナ太り」防止としても注目され食料品店で目にする機会も増えている中、今回はあまり知られていない進化系製品をご紹介したいと思います。我が家の食卓に登場しているドリンク用のオートミール製品と、日本メーカーならではの便利なオートミール製品の2選。
好評のオーツについての記事、第二弾です。
日本国内でオートミールの消費量が急拡大
前回のオーツの記事では、牛乳代替としてのオーツミルクの魅力をお伝えしました。豆乳やアーモンドミルクなど様々なタイプの植物性ミルクがあふれる今、意識の高いコーヒーショップ業界やバナナジュース専門店などがオーツミルクを積極的に取り入れているのは、その象徴的な現象です。
そして今回取り上げるのは、同じオーツ麦(燕麦)から生まれたオートミール。欧米で朝食の定番として親しまれているシリアルの一種でもあるこのオートミール、日本国内でも健康需要の高まりにより消費量が急拡大しています。
詳しくない方も理解しやすいように、日本人に欠かせないお米の代替食材という視点でご紹介してみたいと思います。
食物繊維やミネラル、オートミールは栄養満点!
オートミールは、全粒穀物で、お米よりも食物繊維やミネラルが大変豊富な食品です。
特に食物繊維は白米の10倍以上、玄米の約3倍。便秘解消に役立ち、善玉菌のエサになることで腸内環境の改善が期待できます。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが良いのが嬉しい特長。その水溶性食物繊維ですが、β-グルカンが糖の吸収をおだやかにしてくれるので、血糖値の急上昇を抑える効果もあります。
気になるカロリーについては、白米や玄米と比べると一見高めなのですが、一食あたりですとお米よりも低カロリーな食品です。糖質の量も少ないですし、血糖値の上がりやすさを示すGI値(グリセリック・インデックス)が低いため、太りにくいとされています。このことがダイエット食材として注目されている最も大きなポイント。オートミールはGI値が55で、穀物の中ではトップクラスの低さを誇ります。白米のGI値は84ですのでオートミールがいかに低GI食品であるのかがよくわかると思います。
さらに、他の穀物よりも圧倒的にビタミン・ミネラルの含有量が豊富です。ダイエットをしている人はマグネシウムや鉄などのミネラルが不足しがちですし、総合的にオートミールは健康的に美しく痩せるために最適な食品です。また、カルシウムは玄米の約5倍あり、たんぱく質量を補う役割りも果たしてくれますよ。
オートミールダイエット法と注意点
オートミールがダイエットに効果的な食品であること、わかっていただけたかと思います。ですが、オートミールをたくさん食べればよいというものではありません。食べ過ぎると太ることもありますので、まずはダイエット目的の場合の食べ方と注意点を簡単にご説明します。
ポピュラーな食べ方は、オートミールを主食である米やパンと置き換えるダイエット方法です。例えば、500Kcal程度のカロリー摂取となる白米での食事を、オートミールに置き換えるやり方。
オートミールに、免疫力が高まるはちみつなどで甘く味付けしフルーツやナッツを加えても、200Kcal程度です。300Kcalの効果と聞くと短期間で痩せるために食事をすべてオートミールにしたくなりますが、長期的なカロリー計算をして地道に行うことがポイントです。リバウンドをしにくく体にも負担がかからないでダイエットを!
進化系オートミール①ドリンクタイプ
オートミールは、まだ価格が高い商品がほとんどですが、コストコなどにはリーズナブルで量が多いタイプがあるようです。そういった気軽に長期で使える商品がなかなか入手できない場合、1回の使用料が少量で済む、ドリンクをつくるタイプがよいかもしれません。
私が試しているのは、オーガニックのオーツ麦を使ったオーストラリアの新感覚シリアルドリンク「グッドモーニングオーツ」です。「グッドモーニングオーツ」60gとミルク150mlを混ぜて10秒間シェイクすれば完成しちゃうという、忙しい朝の朝食やランチをスキップした時にも便利なもの。
一回の食事に必要な食物繊維、たんぱく質、ビタミンなどがコップ一杯で摂取できるのは、オーツ麦はもちろん、含まれている他の原材料も充実しているからです。栄養豊富な発芽玄米プロテインや注目のプレバイオティックスのイヌリン、そしてホルモン剤や抗生物質フリーで牧草を食べて育った牛のホエイから作られたオーガニック・ホエイプロテインなどなど。もちろん、人工合成添加物や白砂糖はフリーですし、オーストラリアのオーガニック認証ACOを取得した安心品質。
なにより、美味しいです!せっかくなので、私は動物性ミルクではなく豆乳やアーモンドミルクでシェイクして飲むことが多いですね。バニラとカカオの2種類のフレーバーがあり、画像はバニラタイプ。
進化系オートミール②即席カップミール
次にご紹介するのは、国内食品メーカーが開発した画期的オートミール製品です。お湯を入れて1分まぜるだけで食べられる即席カップタイプの「オートミールきのこクリーム」「オートミールまろやかチキン」「オートミール紀州うめ」3種。2021年3月1日発売予定です。
従来のオートミール製品にあった、調理に少し手間がかかったり味付けが難しいという問題点を解決した、日本ならではの開発クオリティが感じられるこの即席カップ製品。毎日の食生活に取り入れやすい和洋3種類のフレーバーが嬉しいですね。時短ニーズに対応した、栄養をしっかり摂ることができる新しいタイプのオートミール新商品、近くのスーパーマーケットやコンビニに並んで欲しいものです。
シリアルとは何をあらわすワードなのか、案外わからない方が多いかもしれません。シリアルのカテゴリーには、コーンフレーク、グラノーラ、ミューズリーなど、そしてオートミールがあります。そう、シリアルとは穀物加工品の総称なんですね。穀物由来の違いや加工方法によって種類分けがされているそうです。
そんな中、今回ご紹介したオートミールは、これまで果物を加えてアーモンドミルクとミックスするとか、豆乳を使った甘いポリッジとして食べるくらいだったように思います。それが特に日本での変化がおきていて、お米の代わりの食材として、レシピが増え続けています。この感じだと、シリアルドリンク以外のびっくりするような新商品をカルディなどで見かける日も近そうで、とっても楽しみです。
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