コロナ禍で過ごした初めての年末年始、家でゆっくりした方が多いことと思います。特に大晦日の夜は、例年よりもテレビを見ていた人が増えたそうで、私も「孤独のグルメ」の大晦日スペシャルを初めてリアルタイムで視聴しました。というのは、かまる新聞ではおなじみの四川料理店「楊」が再登場すると、オーナーの楊さんから年末に聞いたもので。
そこで今回は、そんな楊さんから教えてもらった中国でのお正月の食風習について、さらに、お店で特別に用意してもらうことのある四川風の「酸菜白肉鍋」のことなどをつづってみたいと思います。
数々のメディアで絶賛!四川料理店「楊」
池袋で複数店舗を構える四川料理店「楊」は、テレビ東京の「孤独のグルメ」で2012年に紹介され、超有名店となりました。Season1が始まってすぐの第3話目で、主人公役の松重豊さん自身がとても気に入って、そのあともスタッフの方や関係者と来店していたのを私も見かけたことがあります。
▲楊2号店の店内
そして、今回の大晦日スペシャルでは、2020年12月29日の夜に「楊」2号店にまた訪れたという設定で、しびれる辛さのことを思い出しながら汁なし担々麺を本当に美味しそうに堪能していました。この味の虜になったことを語りまくりながら。
▲汁なし担々麺
楊さんが教えてくれた中国の縁起物「餃子」
「大晦日スペシャルでまたお店が出るよ。」と、オーナーの楊さんと年末に会った時に教えてもらうとともに、冷凍した餃子をいただきました。楊さんお手製の餃子3種。
中国の特に北部エリアでは、餃子は新年を祝う食べ物なんだそうです。冬至の時に食べることは先日知ったのですが、春節(旧正月)の日はより盛んなようで、大晦日に餃子を包むことからはじまります。日本人にとってのおせち料理と同様に、餃子は中国では縁起物として位置づけられていて、また、子どもを授かるという意味ももっているとのこと。
餃子の形は清の時代まで使っていた貨幣に似ているため、新年に食べると金運がアップするといわれており、大晦日にみんなで集まって餃子を包み、翌日の旧正月に食べて幸せを祈るのが古くからの習慣となっているんですね。餃子の中にひとつだけコインを入れておき、当たった人はその一年ハッピーに過ごせるという、フォーチュンクッキー的に楽しむ家庭もあるそうです。
さてわが家では、年越しそばにあわせて、楊さん特製の餃子を水餃子で味わいました。正しくは、元日に食べるものかもしれませんが、我慢できずややフライング。
足湯サロン「リラックス空間 楊」ではお喋りも楽しみ
今回の餃子のこともそうですが、楊さんとは長いおつきあいゆえに、私たち日本人が知らない中国や中国人のメンタリティのことなど、色々教えてもらうことがとっても多いです。四川料理店の「楊」ではどうしても食事をするだけになってしまいますが、「リラックス空間 楊」の方だと、楊さんとお話しできることが楽しみの一つだったりも。
▲「リラックス空間 楊」の足湯
足湯をしながら薬膳スープをからだに取り入れることやマッサージをうけることがメインの目的ではありますが、カジュアルな楊さんサロンともいえる、ほかにないスペースなんです。
▲足湯をしながら頂く薬膳スープセット
楊さんの作る四川風「酸菜白肉鍋」も最高!
そんな楊さんとの関係の中で、冬の時期によくお願いする特別料理が四川風の「酸菜白肉鍋」です。
▲楊さんの四川風「酸菜白肉鍋」
先日、台湾好きにファンの多い「酸菜白肉鍋」についてご紹介しましたが、楊さんの腕にかかると唐辛子などがほどよくきいた四川風の特製鍋となります。白菜を発酵させた漬物の酸菜は、とにかく豚肉と相性抜群で、寒い冬の季節は温まりますし、特に楊さんのスペシャルバージョンは、ほかでは味わえない酸っぱ辛さが最高です!
自宅で酸菜白肉鍋を作ることはできる?
なお、台湾の「酸菜白肉鍋」は、腐乳などの特殊な中華調味料や薬味がポイントのため自宅で用意するのは難易度が高いのですが、火鍋スタイルの酸菜鍋であれば自分でも色々チャレンジは可能です。
欠かせない酸菜は、池袋の中華食材店だと友誼商店や陽光城で気軽に購入できますよ。
▲陽光城
もちろん、楊さんがつくる四川風「酸菜白肉鍋」のような豊かな味にはなかなかならないですが、酸菜は炒め物などに使っても美味しいので、常備発酵食材としておススメです。
▲友誼商店で購入した酸菜
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