ブレイク間近の植物性ミルク「オーツミルク」!人気の理由や特徴とは?

  • 2020年12月26日
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欧米で牛乳離れが加速していることをご存知でしょうか?スーパーの陳列棚には、牛乳よりも豆乳やアーモンドミルクなどの植物由来のミルクが充実していて、中でも存在感を増しているのがオーツ麦を原料にしたオーツミルクなんだそうです。

なぜ、これほどまでに植物性ミルクの売上が欧米で増加しているのか、気になったので調べてみました。そして、日本でも健康や美容に敏感な人の間で最近話題のオーツミルクに関して、最新情報をご紹介したいと思います。

植物性ミルクが人気になっている理由

ミルクのマーケットが動物性から植物性へとシフトしているのは、環境への配慮という意識の高まりが、欧米ではかなり大きく影響しているようです。家畜の飼料である穀物の生産過程で排出される温室効果ガスに加え、牛や羊などが排出するメタン(温室効果ガスの一種)も大変な量のため。

また、水と土地の問題も大きく、乳製品・肉・卵・養魚の生産に世界の農地のなんと8割以上が使われている現実があります。そのため、生活の中から肉を意識的に減らしているセミ・ベジタリアン(フレキシタリアン)の割合が欧米では増えていて、牛乳の消費量減少にさらに勢いがついているらしいのです。

豆乳やアーモンドミルク…そしてオーツミルク

代替ミルクともいわれている植物性ミルクには、豆乳のほかアーモンドミルクやココナッツミルク、ライスミルク、ピーナッツミルクなどがありますが、食物繊維が多く含まれていることや自然な甘さによって、オーツミルクの愛用者が急激に増えています

2021年1月から日本発売「OATLY」

その急成長ぶりを象徴するのが、スウェーデン発オーツミルクのブランド「OATLY(オートリー)」です。パッケージのポップさも特徴的なこの「OATLY」、2021年1月からついに国内販売されることになりましたよ。

商品ラインアップは、以下の4種類です。

  • OAT DRINK, 1L(オーツドリンク 1リットル)

牛乳の代わりにそのまま飲める栄養バランスのとれたオーツドリンク。

  • OAT DRINK BARISTA EDITION, 1L(オーツドリンクバリスタエディション 1リットル)

コーヒーや紅茶と合わせるために特別に作られたエディション。米国で超人気のため完売状態が続いていたそう。

  • OAT DRINK CHOCOLATE, 1L(オーツドリンクチョコレート 1リットル)

子供にも大人にも人気のチョコレート風味のオーツドリンク。

  • OAT DRINK CHOCOLATE, 250ml(オーツドリンクチョコレート 250ミリリットル)

外出先でも飲みやすいスモールサイズのチョコレート風味オーツドリンク。

特許を取得した酵素技術を活用し、オーツ麦に特化した商品を販売するブランドとして1990年に発足した「OATLY」。濃厚でクリーミーでクセのない味わいは世界中で高く評価されているため、ヴィーガンマーケットに限らず、今後日本を起点にアジアへと広がっていきそうです。サステイナビリティの取り組みについても、このブランドは要注目!

日本におけるオーツミルクの広がり

オーツミルクが日本でいち早く注目されているのは、大きく二つの飲み物においてです。

まず多くの人に知られつつあるのはコーヒーにこだわるお店での第三のミルクとしてで、「OATLY」バリスタエディションの人気からもそのポテンシャルは想像がつきます。具体的な国内での動きとしては、スターバックスコーヒーは2020年春に期間限定でメニュー展開をしました。

そして、ブルーボトルコーヒーでもオーガニックなオーツミルクを期間限定対応しています。

もう一つは、ここ数年健康ドリンクとして注目度が高まっているバナナジュースの専門店においてです。例えば、最近私が清澄白河で開拓した「キイロイジュース」では、牛乳が飲めない人や飲まない人、また健康志向の高い人向けに、ベースミルクとしてオーツミルクを選べるようになっています。

こちらのお店は、バナナジュース自体がかなり濃いタイプなのですが、ベースをオーツミルクにしてみたところ、少しさらっと飲みやすくなりました。

オーツミルクの製造方法と健康・美容のメリット

最後に、オーツミルクの製造方法と健康・美容面からの特徴をお伝えします。

工程としては、まずオート麦を挽いて外殻を壊します。次にお湯に入れてかき混ぜ、ねっとりするまで潰し、特許技術の酵素を加えて温めることによりベースが完成。その液体部分に、カルシウムのほか、ビタミンBや免疫力アップ効果で今話題のビタミンDなどを加え、殺菌をして仕上げます。

栄養価としては、腸の健康にいい水溶性食物繊維が多く含まれているのが最大のメリット。牛乳と比較すると、カロリーは同等で、タンパク質は約3分の1、総脂肪量が少なく、飽和脂肪はかなり少ないです。

なお、マイルドでクリーミーな味わいと乳製品のような濃さという他の植物性ミルクにはない特徴のほか、アーモンドやココナッツミルクなどと違って、ホットドリンクに入れても分離しないというポイントもありますよ。

次回は、オーツ特集第2弾として、オートミールの最新状況をご紹介したいと思います。オートミールとは、オーツ麦をシリアルやコーンフレークのように食べやすく加工した食材のこと。

ちなみに、オーツは元々グルテンフリーですが、栽培や加工方法によってグルテンを含んでいる場合もあります。気になる方は、ラベルをチェックして、グルテンフリーであるか確認して購入してください。

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