アジアの国の朝ご飯を日本にいながらにして味わえるお店をご紹介している本シリーズ、今回はその4回目。話題の街、清澄白河からベトナムのおこわをお届けします。
dancyuというグルメ雑誌編集長もお気に入りというベトナム食堂「ダイナーヴァン」は、今年オープンした話題店の一つ。バインミーで取り上げられることも増えてきています。そんな「ダイナーヴァン」が、土曜日朝のみ不定期で3種のおこわを提供しているんですよ。まだメディアではほぼ発信されていないこの朝ご飯メニュー、早速テイクアウトしてきました!
おしゃれなベトナム料理店「ダイナーヴァン」
地下鉄半蔵門線・都営大江戸線の清澄白河駅から約450mの距離にある「ダイナーヴァン」は、2020年3月にオープンしたベトナミーズ・ダイナー。オープンテラスもあって、ランチタイムはその横のワゴンでバインミーのテイクアウトもできる、開放的でおしゃれなお店です。
コロナ禍に開業しただけあって、安心してベトナム料理やドリンクを楽しめるオープンなスタイルとなっているのが嬉しいですし、何より本場の味がとっても美味しく、散歩途中でこちらを発見した時は大感激しました。
店名のヴァンはベトナム語で黄色という意味を持つのだそうです。黄色はベトナムで富を象徴する縁起のいい色とされていて、ラッキーカラーということなんですね。そういえば、ベトナムの国旗の色は赤と黄色で構成されていますし、こちらでもお店の看板などポイントにイエローカラーが使われていて、一般的なベトナム料理店にくらべてポップでカフェ的な印象です。
現地の味を再現!本格ベトナム料理が味わえる
カジュアルな雰囲気ですが、素材や味へのこだわりは本格的で、ここ数年私が訪れたベトナム料理店の中ではトップクラスです。とにかく現地の味の再現度が素晴らしく、米粉で作る麺のフォーや、かまる新聞では何回か紹介しているバインミーにファンが多いのがうなづけます。まだ食べていないのですが、ココナッツミルクと米粉で作ったお好み焼き、バインセオなども次回楽しみにしているところです。
不定期提供のレア感!絶品おこわの朝ご飯
さて、今回の本題の朝ご飯メニューについてです。
ベトナムでは、朝食にフォーやバインミーのほか、おこわも一般的に食べられています。私もハノイやホーチミンへ行った時に何度か見かけました。おこわの代表的な具は、鶏肉、ベトナムハムや中華風サラミがのったもの、そして日本人には想像しにくい豚肉と緑豆あんの入ったものなど様々な種類があります。
「ダイナーヴァン」で土曜日朝、特別に用意されるおこわは以下3種です。
- 鶏肉とうずらの卵のおこわ 750円(税別)
- 角煮卵のおこわ 800円(税別)
- パンダンリーフと緑豆のおこわ 750円(税別)
鶏肉とうずらの卵のおこわは、ラオラム(ベトナムコリアンダー)というハーブが加わった、しっかり味だけどヘルシーなタイプ。
▲鶏肉とうずらの卵のおこわ
角煮卵のおこわには、フライドエシャロットとパクチーが入っていて、さらにバインミーでおなじみの野菜のなますによりすっきりしながら複雑な味に変化します。
▲角煮卵のおこわ
ハマったのは、パンダンリーフと緑豆のおこわです。思ったよりも甘くなくピーナッツ塩がきいていて、ナチュラルな美味しさは絶品。パンダンリーフとは東洋のバニラとよばれている植物で、このグリーン色には欠かせないもの。独特な甘い香りも特徴で、タイやニョニャ(中華系プラナカン)の料理やスイーツなどにも使われています。なお、ニョニャ料理やパンダンリーフなどのハーブについてはまた改めて特集したいと思っています。
▲パンダンリーフと緑豆のおこわ
このおこわを販売しているのは土曜日の8時30分から10時30分の間。土曜日は毎週ではないようなので、SNS等で事前にチェックして予約するのが確実です。
〈ベトナム食堂 ダイナーヴァン〉
住所:江東区三好3-10-3
電話番号:03-5245-5258
営業時間:水木日曜日11:30-14:00/17:30-22:00
金土曜日11:30-14:00/17:30-22:30
火曜日11:30-14:00
定休日:月曜日
※営業時間等は2020年11月時点のものです。
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