GWに入り、急に日差しが強くなってきましたね。これから夏に向かって陽の気がじょじょに高まっていきます。とはいうものの、気候としては、まだ暑くなったり涼しくなったり、春は体が変化に対応できず疲れてきます。
さらに梅雨になれば湿気で体も重だるく、夏は夏で外はうだるような暑さ、部屋に入れば冷房で体が冷えきってしまう…私にとって、秋冬よりも春夏のほうが体内調整が難しいのです。そこで、私のように気候・気温の変化で「だるいなー」という時ににおすすめの薬膳スープをご紹介します。
手作り薬膳スープで体を労わる
体が疲れた時は、消化のストレスを与えないためにも、私はスープかお粥で胃腸を労わってあげます。
薬膳キットを使うと簡単で、いろんな生薬を摂取できます。が、今回はスペアリブが4本しか入手できず、キットに対してお肉が少なかったので、家にあるものでスープを作りました。量はすべて、“くらい”でOKです。お気軽に参考にしてみてください。
薬膳スープレシピ
【スペアリブの“テキトー” 当帰 スープ】
材料:
- スペアリブ 4-5本
- 生姜 1片
- ネギ 15cmくらい
- 山芋 10cmくらい
- 冬瓜 1/4くらい
- 当帰 2-3片
- なつめ 4-5個
- クコ 大さじ1杯
- 米焼酎25度 400ccくらい
- 塩 お好み
作り方:
1.スペアリブを熱湯で1分程度ゆでた後、水でさます。この時、血の部分を取り除くと生臭みが減る。
2. 当帰 ・なつめ・クコをさっと水で洗い、鍋にスペアリブ・生姜と一緒に入れ、焼酎を入れて煮出す。
3.山芋と冬瓜の皮をむき、ネギも適当に切っておく。
4.しばらく煮出すとスープに薬成分が出てくるので、水を400ccくらい加え、山芋・冬瓜・ネギを入れて煮る。浮いたアクや油を取り除き、味を見つつ、塩を加える。
5.完成です!
薬膳キットのレシピの漢字を解読したところ、煮る時はふたをあけるといいそう。ウェブで調べてみても、そのほうがスープが濁らないと書いてる方もいました。ただし、今回は台湾の大同電鍋で作ってみたので、蓋をして加熱しています。
台湾では、スープを作るときに米酒という台湾焼酎をよく使います。日本でも中華食材屋さんで購入できますが近くになく、緊急事態宣言中ですので、手に入りやすい日本の米焼酎を使っています。日本酒でもいいのですが以前試したら出来上がりが少し甘く感じるのと、薬効を煮出すには焼酎がいいようで、私は焼酎にしてます。ちなみに、いろんな方のレシピを見ると、もっと少ない量の方もいますし、キットのレシピでは、ワイン1本分くらいの量を入れるところもあります。具と薬剤の量にもよりますが、私は最初に煮出せる具に合わせてテキトーに入れてます。そもそも最初から水と焼酎で割って作る方もいるし、厳密にこうしなきゃ!とは思っていません。焼酎に余裕があればそれだけで煮出しから水を足す、ちょっと量が足りないなと思ったら最初から水増しして煮てます。
カラダにやさしいポイント
当帰 は体を温め血の巡りをよくする女性にいい生薬。なつめとともに補血作用があるため、女子力アップのお助けに。なつめ紅茶の記事でも書きましたが、なつめは精神の安定にもよい万能食材。さらにクコは目に良く、私はPCやスマホで目が疲れやすいから入れてみました。冬瓜は体の熱をとり水分を排出してむくみをとりますし、山芋はなつめやクコとともに滋養強壮によいとされています。
思いついて、テキトーに作ったスープですが、シンプルで美味しい味になりました。
台湾の鍋「大同電鍋」で作りました!
今回の薬膳スープは、「大同電鍋」で作りました。台湾の家庭に平均1.7台あるという国民的調理器です。
台湾で見かけて以来何年越しでずーっと欲しくて、在宅勤務になったのでついに遅咲きデビューしました。たぶん、私みたいな方いま多いと思います。
シンプル構造の大同電鍋
炊く・蒸す・煮込むができる多機能型料理調理器、電源ボタンと、オンかオフするつまみのみ、表示ランプも炊飯か保温しかなく、釜に水を入れ蒸気で調理するという異様なまでのシンプルな構造。
そして昔の炊飯器みたいなレトロなデザインに、日本でもファンが多くFacebookにはグループがありました。たしかに使い始めたら…付いてた説明書がわかりづらく情報が少なすぎて疑問だらけ、皆さんがなぜ情報をあげて意見を交換しているかわかりました(笑)
ちなみに電鍋は鍋の中で同時調理が出来たり便利なのですが、構造上煮詰める料理には向きません。ゆっくりと煮込みたい時は土鍋、煮詰めないでいいものは電鍋と使い分けたいと思います。
台湾のスープレシピは、割とシンプルに塩だけで味付けが多いです。スープで滋養を摂るのが目的で、正直あまり「ご飯のおかず」という感じが私はしないのです。スープを作ってみて少し物足りないな…と感じた時は、お肉だけ取り出して、塩コショウなどつけて食べることもありますよ。重要なことは、薬膳スープは気張って作るご馳走ではなく、気軽に数多く味わうことが養生です。日常食べるものですから、あらまた似たような・・・と思われるシンプルなスープになるかと思いますが、また違うスープを作ったらご紹介しますね。