生命エネルギーを高める!皮のままお米と炊くだけ「むかご」ご飯レシピ

10月から12月に出まわる「むかご」を使って、シンプルなむかごご飯をつくりました。むかごとは山芋の葉の付け根につく小さな玉芽のことで、昔から精力増進の秘薬といわれています。老化予防アンチエイジングにも嬉しいむかごの超簡単レシピ、ぜひお試しください。見ためは地味ですが、はまる美味しさです!

知る人ぞ知る秋の味覚、ヤマノイモ科「むかご」

伊豆修善寺にある現代版湯治宿「神代の湯」の近くを散歩した際に、地元の方たちが集まっている農産物直売所「季多楽を見つけました。

そこで即購入した地元産物の一つが、今回の「むかご」です。(「神代の湯」での養生旅の記事はこちらです)

むかごは漢字では零余子と書くそうで、零余子飯は秋の季語にもなっています。プチッとした小粒の中にも山芋のねっとり感がほどよくあり、マヨネーズのような味わいとも。バターで炒めたり素揚げにしても美味しいのですが、むかごご飯が山の恵みをストレートに感じられてイチオシです!

むかごご飯の作り方

材料(3合分):

  • 米 3合
  • むかご 約150g
  • 塩(自然塩) 小さじ2
  • 酒 大さじ½(お好みで)

 

下ごしらえ:

1.むかごは、包丁を使わずにそのまま炊き込みごはんの具にできるのでとても便利な食材です。ただ、ごぼうと似ていて、皮の近くのところがご飯と炊くと少し土っぽい香りを出すことがあるので、私はすり鉢を用います。

2.さっと洗ったむかごをすり鉢の中でぐるぐると転がして、皮の表面を軽く落とします。

3.手やすり鉢の表面に細かい皮がついてくればOK。再度水で洗うと水が茶色くにごりますので、それを洗い流して下ごしらえは完了です。

 

作り方:

1.通常のごはんを炊く要領で米を研ぎます。今回は炊飯器で炊きましたが、土鍋などでつくるとさらにほくほく感が増すような気がします。

2.研いだ米を炊飯器の内釜に移し、3合の目盛まで水を加えます。1時間ほど浸水させ、分量の塩を加えて軽く混ぜます。そこにむかごを加え、広げて炊飯にします。

3.炊きあがり。お好みで日本酒大さじ½程度を全体に振って蒸らすとか、炊く時に昆布を加えるなど、少しアレンジしてもまた楽しめます。全体をさっくり混ぜ合わせて完成です。

ポイントは、自然塩を使い、それをやさしくでもしっかり溶かすことです。むかごは、都会ではなかなか手に入らないかもしれませんが、旅先などでみつけたら是非GETして、むかごご飯を味わってみてください。お粥バージョンも養生的にはオススメです。

むかごは山芋の子どものようなもので、山芋とは補腎の代表的な漢方薬です。身体の水分代謝を促進することをはじめ、成長・発育・生殖などの基本的な生命エネルギーのパワーを高めてくれますよ。

また、むかごは皮ごと食べられます。それも薬膳としてのポイントだそうで、皮膚を丈夫にするための一つの方法として、野菜などを皮ごと食べることが勧められています。

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