今なにかと話題の「ビャンビャン麺」、少し前までは都内のセブンイレブン店頭で見かけた方も多いことと思います。味はもちろん、ビャンビャンの漢字(驚愕の全57画!)のインパクトからネット上でも盛り上がっているこの「ビャンビャン麺」のスペシャルメニュー、発見しちゃいました!
異国料理マニアにもまだほとんど知られていないこの薬膳火鍋+ビャンビャン麺という至福バージョン、かまる新聞読者にそっとお伝えします。
「ビャンビャン麺」が注目され始めた経緯
そもそも「ビャンビャン麺」とは中国の陝西省において一般的な麺料理で、極太幅広の長めの麺が特徴。肉や野菜などの具材とその極太麺を、醤油・酢・ラー油・唐辛子・花椒などの調味料をからめて食べる汁なし麺が基本です。
ビャンビャン麺が日本で注目されている経緯は、中国の珍しい麺料理のここ数年の流れを知ると、わかりやすいかもしれません。まず山西省発祥の刀削麺が日本でかなりポピュラーになったことは、一般的に知られていますよね。それに続いて、2017年頃から甘粛省の蘭州拉麺の店が増えてきました。そして、2019年くらいから陝西省の西安料理店及びビャンビャン麺専門店が注目されるようになり、2020年にセブンイレブンまでもがビャンビャン麺を都内と千葉等で発売しブレイクしている、という感じでしょうか。ちなみに、西安市とは陝西省の省都になります。
ビャンビャン麺ブームの火付け役「泰唐記」
このブームのきっかけとなったビャンビャン麺専門店は、東京の中央区新川というところにある西安麺荘「泰唐記」で、最寄り駅から離れているにも関わらず、この麺料理を求めてお客さんが遠方からも訪れています。
▲超難解漢字の「ビャン」
もちろん、こちらでも大満足できるのですが、ビャンビャン麺を火鍋と組み合わせた他では見たことのない料理が、本店では食べることができるんですよ!
メニュー名は、「四川薬膳火鍋風ビャンビャン麺」。都内に3店舗ある「泰唐記」の江東区佐賀にある永代総本店でのみ限定提供されています。
たまらない美味しさ!四川薬膳火鍋風ビャンビャン麺
「四川薬膳火鍋風ビャンビャン麺」は、鍋のスープを激辛or白湯から最初に選ぶことから。四川料理の火鍋を食べたことがある方はわかると思いますが、漢方材料もたっぷりのスープがはいった鍋に野菜と好みの肉を入れていきます。私は、基本は激辛スープに羊肉を選択。ここまでは薬膳火鍋で、大変美味しいですし今の季節は染みわたる感じでからだが温まります。
そして、薬膳火鍋を堪能したあとに登場するのが、「泰唐記」ならではのビャンビャン麺!鍋に残ったスープにこの麺を入れると、もちもちつるっとした極太麺の食べ応えに加え、からみあっての絶妙な辛さはもうたまりません。
この「四川薬膳火鍋風ビャンビャン麺」、¥1,980と金額もリーズナブルですし、なにより薬膳と火鍋とビャンビャン麺のオイシイどころ取りは最強です。
次回は、バリエーションあふれる「泰唐記」のビャンビャン麺料理をはじめ、気になる他のお店の味や違いもご紹介します。セブンイレブンなどのビャンビャン麺についての最新情報も交えて。