大好きな台湾へ行けなくて、豆花のお店やコレド室町テラスの2階でなんとか気持ちを落ち着かせていますが、もう少し現地感を味わいたい…。そんな私のような精神状態の方、きっと多いですよね。もちろん、台湾料理店は全国いたるところにありますが、今まで日本ではほとんど体験できなかった台湾の朝食なども、ここ数年味わえるようになってきました。
今回は、台湾ならではのソウルフードを提供する新世代のお店2軒と、独自の進化を遂げている台湾素食料理を東京にいながらにして食べることのできるお店をご紹介します。
クセになる台湾の定番朝食「豆漿」
台北へ行く度に早起きして楽しむ朝食の筆頭が、豆漿(ドゥジャン)です。豆乳の温かいスープのようなもので、そこに干しエビやザーサイ・ネギ・パクチー・油條(台湾風揚げパン)などの具材を入れた塩味のものが、定番メニューの鹹豆漿(シェンドゥジャン)。酢・醤油・ラー油などが加わることで、豆漿が少し固まり+クセになる美味しさです。
現地で行列していて有名なのが、MRT善導寺駅近くの「阜杭豆漿(フーハン・ドゥジャン)」で、地元の方にも観光客にも大人気。並ぶのは好きではありませんが、ここへ行くと活力を得られて台湾での1日がうきうきスタートできますよ。
五反田/東京豆漿生活
さて、そんな鹹豆漿の日本初の専門店が、ご存知「東京豆漿生活」です。
2019年2月に五反田の駅から少し離れた場所にオープンしたのですが、現地に匹敵する味はもちろんのこと、一緒にオーダーしたくなるスイーツメニューや内装のセンスがとにかく抜群で、列をなしていることも多々。
ビジネスセンスにも秀でた「東京豆花工房」の田邊オーナーが手がけています。(「東京豆花工房」をはじめとした豆花の特集記事はこちら)
〈東京豆漿生活〉
所在地:東京都品川区西五反田1-20-3 MKYビル 1F
電話番号:03-6417-0335
営業時間:9時~15時(売り切れ時は閉店)※日曜定休
台湾細麺×魚介とろみスープ「麺線」
さて、朝食に大満足して充実した午前中を過ごしたら、次はランチです。日本の素麺によく似た台湾独自の細麺を使った、まさにソウルフードの「麺線(めんせん)」、台湾好きならご存知ですよね。魚介系の出汁が効いたとろみのあるスープで煮込まれていて、台湾では屋台でおなじみ。
新橋/台湾麺線
そんな「麺線」が食べられるお店は日本でも台湾料理店で何軒かありましたが、専門店はたぶんここが初めて。東京・新橋の「台湾麺線」です。
ホルモンを使いながらも優しい仕上がりとなっている本場の味を若いスタッフが再現していて、私はいつもパクチーをトッピングして堪能しています。
〈台湾線麺〉
所在地:東京都港区新橋5-22-2
電話番号:03-6435-6032
営業時間:月曜 11時30分〜15時
火曜〜金曜 11時30分〜14時30分/ 17時〜22時
土曜・祝日 11時30分〜15時/15時〜20時
※日曜定休
台湾で見かける「素食」ビュッフェ
台湾を旅すると、中華料理なのでもちろん肉も他のものも様々な調理素材を目にしますが、街中で想像以上にベジタリアン料理店を見かけます。それも流行りのオーガニックレストランというよりも、その地域に根づいた菜食のお店が本当に多くて、それは「素食」という概念があるからです。
宗教的な理由で食べられていた精進料理がはじまりで、現在は健康的な理由からも普及し、中でも「素食」の自助餐(ビュッフェ形式のセルフサービス食堂)は、ちょこちょこいっぱい食べたい私はとてもハッピーな気分になります。
錦糸町/ベジ・ハウス
このスタイルを日本でも味わうことができるのが(コロナ禍の今は、ビュッフェ形式ではないのでご注意ください)、錦糸町の「ベジ・ハウス」です。
以前、錦糸町の別の場所で「苓々菜館」という店名だった頃からハマっているのですが、最近「黄金湯」へ行く前にランチ初体験をして感激しました!
▲豆乳担々麺
ベジミートはこれまで色々食べてきましたが、ここまでの再現力は本当にすごいです。少し駅から離れていますが、台湾へ行けなくてさびしい方は、こちらの優しい味と女性店主たちの人柄によって、是非癒されてもらえたらと思います。
〈ベジ・ハウス〉
所在地:東京都墨田区太平4-7-10
電話番号:03-3625-1245
営業時間:11時30分~14時30分/15時~16時30分/17時~21時 ※月曜定休
※店舗情報は2020年9月のものです。