本当は秘密にしたい…浅草橋&蔵前で出会った幸せになれるスイーツ店

現在リモートワーク真っ只中のルカ子(かまるの妹分、週一で記事を書いています)は、お散歩がてらふらっと外出し、美味しいものを探し歩いています。休日は閉まっているお店に出会えたりして、リモートワークの新たな楽しみを再発見しているところです。

そこで今回は東京の下町エリアに住む私が見つけた、幸せになれる美味しいスイーツ店を2店ご紹介します!どちらも地元民に人気のお店なので、本当は秘密にしたい…そんな超おすすめ店です。

浅草橋/幻の洋菓子店「ル・グッテ」

なんと木曜日と金曜日しかオープンしていないという強気な営業方針の洋菓子店。JRおよび都営浅草線浅草橋駅から徒歩1分ほどのところにある、こじんまりと可愛らしい店構えの「ル・グッテです。

▲現在は混雑回避のため、当日の10時より電話で予約を承っているとのこと

平日2日間だけしかオープンしていないながらリピーター続出の人気お菓子やさんで、夕方頃には品切れで店じまいしてしまうことも多々。そんなことから“幻の洋菓子店”と呼ばれているのです。

私が訪れたのは13時頃でしたが、ショーケースの中のケーキたちは残りわずか。看板商品のシュークリームとカヌレ(カヌレはなんと最後の1つ)を購入しました。

カヌレとは?

最後の1つだったカヌレをゲットできてルンルン気分の私でしたが、そもそもカヌレを食べたことがなく、どんなお菓子か知らないため調べてみました。

カヌレとはフランスの伝統的なお菓子で、ボルドー女子修道院で古くから作られていたお菓子だそう。使われている材料は、卵の黄身・バター・牛乳・薄力粉・砂糖で、ラム酒等で香りを加えや焼き菓子です。

卵の黄身だけを使っているところが成り立ちのポイントで、ボルドーの名産品のワインが関わっています。ワインを製造する工程に、不純物や澱を取り除くコラージュというものがあり、コラージュには大量の卵白が用いられます。ここで大量に卵黄が余ってしまうわけです。そこで考えられたお菓子がカヌレだそうです。

この歴史を知ってなるほどと思いました。というのも、カヌレの見た目は決しておしゃれではなく、クリームやチョコレートでデコレーションされているわけでもない素朴な存在だから。カヌレというとなんだか気取った雰囲気醸し出していますが(あくまで私の個人的イメージです。東京ではおしゃれなフランス洋菓子店で売られていることが多いから?)、成り立ちからこの飾り気のない見た目に納得しました。

完売必至!ル・グッテのシュークリームとカヌレ

無事にゲットしたシュークリームとカヌレを食べてみた感想ですが…本当に美味しい!シュークリームは、今まで食べたシュークリームの中でも三本の指に入るほど好きな味。カスタードクリームが使用されているのですが、このカスタードが硬めで濃厚で「え、これカスタード?」と思ったほど。シュークリームって気軽なスイーツのイメージでしたが、その概念が変わってしまうくらいリッチな味わいでした。

そしてカヌレ。外側のカラメルはカリッカリ、中はじんわりラム酒の香るしっとりした生地。こんなに美味しいスイーツを今まで知らなかったなんて!「ル・グッテ」ファンはこのカヌレに虜の人が多く、世界一美味しい!との絶賛の声も。私は他を食べたことがないので、今度他のお店のカヌレと食べ比べてみたいと思います。

〈ル・グッテ(Le Goûter)〉
所在地:東京都台東区浅草橋1丁目31−1
電話:03-3851-8184
営業時間:木曜金曜11:00〜売り切れ次第終了

蔵前/並んでも食べたいケーキ店「patisserie FOBS

都営大江戸線蔵前駅から徒歩1分のところにあるのは、下町の風景にひときわおしゃれな外観のケーキ店「patisserie FOBS(パティスリーフォブス)」

▲窓際に数席、イートインスペースあり

休日に伺うとお店の外に列ができていることも多い、地元民から絶大な支持を得るケーキ屋さんです。

こちらのショートケーキをいただいたことがあり、フーディーの知人も絶賛したほど高品質なケーキだったのですが、今回声を大にしておすすめしたいのが、ゴーフレットです!ゴーフレットといっても、大きくて丸くてパリッとした食感の手土産でお馴染みのゴーフルとは全くベツモノ。patisserie FOBSのゴーフレットは、“生”。初めて食べた時、感動しました…。

ゴーフレット(ゴーフル)とは?

先ほどのカヌレと同様に、あまりケーキ屋さんで見かけないゴーフレット。こちらもどんなお菓子なのか調べてみました。

ゴーフレットはフランス北部の都市リールの銘菓で、バターの風味豊かな生地の間にバニラビーンズたっぷりのお砂糖を挟んだクリームサンドのこと。お店によってクリームの味がバニラ、ピーチアーモンド、チョコ、ピスタチオなどがあるようです(patisserie FOBSはバニラのみ)。

日本ではこの“生”タイプのゴーフレットを味わえるお店は少なく、フランス旅行で味を知ったという方が多いのではないでしょうか。patisserie FOBSのゴーフレットも、パティシエがフランスで食べた記憶を辿って完成させたそうです。

衝撃の美味しさ!patisserie FOBSのゴーフレット

では、本題に戻して、こちらがpatisserie FOBSのゴーフレットです!楕円形の生地にFOBSのロゴが入っています。薄くて上品サイズのこちら、お値段1枚400円。ちょっとビビりながら注文しましたが、食べればそのお値段も大納得です。

中は、バニラビーンズとお砂糖たっぷりのクリーム噛むとしゃりっとして、口いっぱいにバニラの甘さとバターの風味がじゅわっと広がります。最初に食べた時は「なんなんだこのお菓子は…!」と衝撃を受けました。冷やした状態でいただくのですが、食べているうちにバターやクリームがとろけてきて、それまた違う食感で美味。

消費期限1日で要冷蔵(常温だとバターが柔らかくなりすぎるとともに、お砂糖のしゃりっと感が損なわれてしまう)ということで、手土産には適さないのですが、知人に配って宣伝したくなるほどの美味しさです。ぜひ食べていただきたいです!

〈patisserie FOBS〉
所在地:東京都台東区寿3丁目8-4
電話:03-6231-7720
営業時間:平日土曜11:00〜18:30、日曜祝日11:00~17:30(水曜定休日)

自分的和菓子ブーム到来の予感

今回の記事では、最近食べて美味しかったスイーツをご紹介しましたが、気づいたらどちらもフランス菓子でした。旅行好きな私なので、食べ物から外国を感じたいのかもしれません。

とは言いつつ、自分の中では和菓子への興味がふつふつと湧いている今日この頃。どら焼きやお饅頭、羊羹なども大好きですし、上生菓子などの見た目が美しいお菓子もとても気になります。おすすめの和菓子やさんがあればぜひ教えてください!

最新情報をチェックしよう!