ベトナムでカジュアルに食べられていて、日本でもハマる人続出の「バインミー」。最近、メディアやSNSでもますます注目されてきて、気になっている方も多いはず。ベトナム料理店などで食べられる機会も全国的に増えてきているようですが、やはり専門店の美味しさにはかないませんよね。
ベトナム版サンドイッチとして、現地では朝ごはんや軽食として食べることが多いのですが、日本では野菜などの具材のヘルシー感から、ベジタリアン対応を意識するお店も見かけるようになってきました。
前回、日本人経営者による「バインミー」のお店を3軒ご紹介した中で(記事はこちら)、レジェンドの「バインミーサンドイッチ」は、ベジタリアンメニューの充実度が秀逸です。カジュアルなベジ飲食店特集はまた別の機会にがっつりやりたいと思っていますが、今回は、ベトナム人自らがつくる「バインミー」のお店に着目してみました。ホーチミンやハノイでも東京でも「バインミー」を色々食べ歩いた中で、素晴らしく本場を感じられるオススメの3店です。
都内2店舗と本場ベトナムにも出店「バインミーシンチャオ」
ベトナム人留学生だった兄弟が起業して立ち上げ、ベトナム人の間でも有名な存在となっている「BANH MI XIN CHAO (バインミーシンチャオ)」。
地下鉄浅草駅から徒歩30秒にある浅草店(2019年オープン)は、隅田川好きな私のツボもついてくれるリバーサイドの立地で、もちろんバインミーは大変美味しく、満足度がとても高いです!
ベトナムと同じタイプのフランスパンを使用していて、バインミーの種類も豊富。四日市大学で学んだブイタンタムさんと兄のユイさんが、故郷ホイアン市(ベトナムの南中部クアンナム省)の味を再現したことや、まだベトナム人によるバインミー店が知られていないタイミングで開業したこともあって、評判となりました。
バインミー巡りができる街ともなっている高田馬場の1号店(2016年10月オープン)のほか、2018年10月にはなんとホーチミンにも出店するという凱旋まで果たしています。ベトナム人からも日本人からも支持されていて、若さもあふれる気持ちのよいお店です。
ベトナム人も納得の味「バミオーイシ」
ベトナム人のお客さん率がさらに高い、現地度抜群の「BAMI OISHI(バミオーイシ)」を次にご紹介します。新大久保エリアにはベトナム料理屋さんも多く、そういったところで働くベトナム人にも喜ばれているこの1号店。
大久保駅北口から徒歩1〜2分の線路沿いにたたずむ、ベトナム人オーナーによる小さなバインミー専門店です。「バミ」とはバインミーのことで、「オーイシ」は日本語で「美味しい」という意味だそう。
ベトナムで食べたバインミーを思い出す味で、おしゃれな街のバインミーとは違うボリューミーさ。ポイントとなるなますは、大根のみのタイプです。バインミー以外に、チェーというココナッツを使ったベトナムのデザートや、バインミーで使う、この店オリジナルの持ち帰り用のハムも買うことができます。なお、京王井の頭線浜田山駅の北口徒歩1分のところに2号店があり(2018年3月オープン)、こちらは大久保店とは違いテイクアウトのみです。
キッチンカーで出会える本格派「MIKAバインミー」
今後の期待感がとても高いキッチンカーでのバインミー店が、「MIKA(ミカ)バインミー」です。ビーチリゾートとして知られているダナン市(ベトナム中部の中央直轄市)出身のグェンフィフォックさんが、ご夫婦で2019年1月よりスタート。私がテイクアウトした銀座6丁目スクエアビル前のほか、お茶ノ水ソラシティのソラごはんやサンライズ青山などが現在のレギュラースペースです。
新型コロナが広がる前は、多くのマルシェやフェスイベントでも味わえましたし、OLさんがリピすることも多いそう。SNSで最も拡散されているバインミーではないかと思います。
キッチンカーというスタイルゆえに、現地の味を色々な場所で体験できることが嬉しく、焼き豚をメインにベトナムハムやタコスまでもがはいっているスペシャルバインミーには、私も大満足しています。出店する場所や時間は、オフィシャルサイトのカレンダーでご確認ください。