美容・健康好きの人達が、4〜5年前くらいによくココナッツオイルやココナッツウォーターを話題にしていたことを覚えている方も多いと思います。アメリカのセレブ発と言われていたあのブームは何だったんだろうとずっと気になっていました。
そんな時、最近愛用のCBDオイルがココナッツ由来のオイルを使っていることに気付き、また、ヤシ酒というお酒を入手するという偶然も。
そこで今回は、ココナッツやヤシを原料とした気になる製品をご紹介しながら、ココナッツそのものについて調べてみました。さらに来週は、ここのところよく聞くMCTオイルについてと、ココナッツオイルやココナッツウォーターについてあまり聞かなくなった理由や謎についても踏み込んでみたいと思います。
人生初体験のパームワインに感激
「パームワイン」というお酒について聞いたことがあるでしょうか?ココヤシから採取した樹液を醗酵させて作る醸造酒のことで、日本ではほぼお目にかかれないものです。アフリカ料理店兼輸入会社が限定数扱っていることを知人から教えてもらい、先日生まれて初めて飲むことができました。今回のテーマのココナッツ(ココヤシの実)を用いたお酒ではないのですが、とても珍しいヤシ酒なのでまず最初にご紹介します。
ココヤシの樹液にはマンナン系の多糖類、酵母が成分に含まれているため、樹液を採取した後に24時間程度漬けておくと3~5%程度のアルコール度数のヤシ酒が出来上がるのだそう。
東南アジアのほか、アフリカの赤道直下の国でも盛んに製造されています。そのため、今回、アフリカ料理店で初体験することができました!味は甘酸っぱいカルピスのようで、私のようなマッコリやどぶろく好きの方は感激するはずです。
ヤシの種類とココナッツ(ココヤシの実)について
そもそも、ヤシとココナッツについてのことがわかりにくいかもしれないので簡単に説明しますね。
ヤシ科の植物は3,000種類以上あり、ココナッツはココヤシと呼ばれるヤシ科の植物の実で、ヤシ科の中で最も利用価値が高いため、ヤシの実=ココナッツのイメージができたようです。ほかによく知られているのは、パーム油がとれるアブラヤシ、デーツがとれるナツメヤシ、砂糖ヤシと言われるパルミラヤシ、さらに私も大好きアサイーはワカバキャベツヤシというヤシ科植物の一種です。
ココヤシの実からは、ココナッツオイル、ココナッツミルク、その絞りカスを乾燥させてスイーツのトッピングに使われる乾燥ココナッツなど、様々な食材が作られます。
実の中心部の液体はそのままココナッツウォーターとして水の代わりとして飲むことができて、前述した通りブームにもなりました。このココナッツウォーターからは、ナタデココができます。
花蜜からはココナッツハニーやココナッツシュガーが、さらに発酵が進むとココナッツビネガーが。実の外側でたわしやロープ、マットが、硬い殻からはヤシ殻活性炭も作られ、水や空気の浄化に活用されています。ココナッツオイルの成分などについては次回詳しくお伝えします。
ココナッツリキュール「KOKO KANU」が日本発売
天然のココナッツフレーバーを使ったリキュールが、この7月に日本発売となりました。ラムベースのココナッツリキュールの「KOKO KANU」です。
ジャマイカで最も古いラム蒸留所の1つであるWray & Nephew社でつくられている上質なフルボディの熟成ホワイトラムに、ココナッツフレーバーがプラス。個人的には、ロックでトロピカルな爽やかさを味わいたいと思っています。
「ココナッツグレン」から気になる“森のクリーム”
次にご紹介するココナッツ最新情報は、「ココナッツグレン」についてです。ハワイ・マウイ島発の元ミシュランシェフ、グレン氏が考案したこの新しいヴィーガン・アイスクリームはこの夏も注目を集めそうですよ。
オーガニック・ココナッツアイスと、こだわりの素材が織りなすリッチなフレーバーで人気の「ココナッツグレン」が、一周年を記念して新商品を発売しています。中でも私が気になっているのは「森のクリーム」で、フレーバーはプレーン・ストロベリーの2種類。
パンやスコーン、焼き菓子、プリン、フレンチトーストに塗ったり、ヨーグルトやフルーツと一緒に味わうことのできるほんのり甘いココナッツの香りのクリームです。8月31日までは、テイクアウトに限り半額というキャンペーンも、表参道のお店で実施されています。
「デービッドオットージュース」の贅沢セット
話題の「デービッドオットージュース」からは、東京店限定メニューとしてコールドプレスジュースセットがスタートしたという嬉しい情報が。
人気No.1ジュースのグリーンジーニーと、デュヌ・ラルテのパン(選べる3種)、そしてキッピーズココクリームのアイス(選べる10種)のセットです。セロリ、パセリ、小松菜、ケール、ロメインレタスをベースにアップル、レモン、ジンジャーを加えたグリーンジーニーを中心に、デュヌ・ラルテのパンに自家製のギーをたっぷり塗って、ココナッツで出来たギルトフリー(罪悪感を感じられず食べられる)のキッピーズココクリームのアイスクリームでしめるという贅沢さ。
ご存知の方も多いと思いますが、デービッドオットージュースとは、1975年にカリフォルニア・ビバリーヒルズで創業し、最高の食材と、独自で開発した2トンの力で絞る圧搾マシーンを使い、栄養&酵素たっぷりの濃厚なコールドプレスジュースを提供している有名店。
USDA(アメリカ農務省)オーガニック認定のキャロットやペルー産のジンジャーなど世界中から集められた選りすぐりの野菜&果物を使用し、特にココナッツに関しては入手困難とされる良質なオールドココナッツを実のまま使っています。まるごと輸入して作られた搾りたてのココナッツウォーター&ココナッツミルクのフレッシュジュースは、ここでしか味わえない逸品です。ココナッツを極めるためにはここははずせません。
先日レポした「hemptouch」のCBDオイルは、ココナッツ由来のオイルを使用しています。(レポはこちら)
今回は食関係でのココナッツ製品を取り上げましたが、来週は上記CBDオイル製品などの最新ヘルスケア製品をフューチャーし、かつてのブームの裏側とココナッツの本来の魅力を再検証したいと思います。