台湾スイーツ好きにとって、タピオカよりも長く愛され続けている「豆花(トウファ)」。実は、アジア各地で食べられているもので、豆乳に硫酸カルシウムを加えて凝固させるという作り方。豆腐より柔らかい、私が大好きなふるふるゼリー状スイーツです。
香港料理店の「糖朝」が2001年に東京青山へ日本初出店した際、ついに国内でも桶入りの「豆花」が食べられる!と小躍りしたものです。その後、台湾スイーツやタピオカブームもあって、専門店も急速に増えました。独自性が出るのがトッピングなので、そのあたりをポイントに、長年「豆花」を食べ続けてきたかまるのオススメ店を、都内で3店ご紹介します!
神田「東京豆花工房」
やはり最初に登場するのは「東京豆花工房」。
2015年に神田須田町にオープンした都内初の台湾伝統スタイルの豆花専門店です。オープン時から興奮して通っていたこのお店のオーナー・田邊さんは、豆花に続いて豆漿専門店までも実現した注目人物。以前はコンサルタントの仕事をされていたそうで、台湾の朝食を味わえる「東京豆漿生活」を五反田に2019年オープンさせました。
さて「東京豆花工房」に話しを戻すと、味は懐かしく優しい本場の感覚を再現したのだそう。防腐剤や香料不使用で、毎朝新鮮な豆乳から店内で手作りしているとのこと。
私は、基本トッピング全部のせでオーダーします。だって1種類でもフルでもお値段は同じなんですよ!あずき、ピーナツ、緑豆、紫米、タピオカ、白きくらげ、はとむぎ、タロイモ、白玉などが美しく並んでいます。
今回は、自宅でゆったり味わおうと氷抜きでテイクアウトにしましたが、温かい方がからだにはよいと思います。
新宿御苑「QQタピオカ」
次にご紹介するのは、新宿御苑前にあるタピオカミルクティーと豆花の専門店「QQタピオカ(キュキュタピオカ)」。
タピオカミルクティー店ということで、正直それほど期待していなかったのですが、いやー、豆花自体が素晴らしく美味しいです。台湾人らしき女子達がつくっている姿と、キッチュなこのネオンや内装は、これこそ現地らしいとも。
本格的な台湾の味をリーズナブルに楽しむのには最高の「QQタピオカ」。屋台ぽい感じの店内にはカウンター席とテーブル席がありますが、今回はテイクアウトで楽しみました。
カップに貼られたキャラクターも不思議な可愛いさ。豆花は、小豆・緑豆・タピオカ・三色豆花から選べます。私は当然もりもりの三色豆花を!
浅草「浅草豆花大王」
浅草駅から徒歩12分、浅草寺からは徒歩5分ほどのところに佇む「浅草豆花大王」。店名にもなっている通り、豆花が看板メニューの台湾カフェです。
まず冷たいor温かい豆花を選び、そこへ12種類あるトッピングの中から好きなものをプラスしていきます。店主におすすめのトッピングを聞いたところ、仙草ゼリー・ピーナッツ・緑豆とのことで、そちらをチョイスしました。
コーヒーゼリーのように黒い仙草ゼリーですが、「仙草」はシソ科の植物で解毒効果などがあり美容にも嬉しいヘルシースイーツだそう。ぷるん&さっぱり(苦味はほとんどなくハーブのような風味)で、豆花の優しい甘さのシロップによく合います。
また、季節のフルーツを使った豆花もあり、この日は桃の豆花。桃がこれでもか!というほどたっぷりのっかっていて、とても贅沢な豆花でした。
豆花大王では、豆花以外にもかき氷などのスイーツ、シェントウジャン(台湾で朝食に食べられている豆乳スープ)などのお食事系も楽しめますよ。