まるで東南アジアの国にいるような蒸し暑い日が続いているので、「肉骨茶」を大同電鍋でつくりました。文字を見て驚く人もいるかもしれませんが、「バクテー」というひびきは聞いたことがあるのでは。
漢方ベースの薬膳スープに豚肉ゴロゴロという、こんな季節にぴったりのスタミナ美容食の簡単レシピをご紹介します。
スープに旨味が溶け込んだ「肉骨茶」
「肉骨茶」(バクテー)は、マレーシアが発祥という説が有力ですが、シンガポールでもとてもポピュラーなローカル料理です。現地では土鍋で煮込むことが多く、スープに旨味が凝縮されまくっています。一見、濃い肉料理のようにみえますが、意外にもあっさり。ご飯にスープをかけて食べるという、マレーシアやシンガポールのお茶漬けのような存在なのかもしれません。また、中国茶とセットで肉骨茶を頼むことから「茶」の字が使われたともいわれています。
マレーシアのバクテーは味付けに黒醤油を使うのでスープの色が濃く、シンガポールのバクテーはスープの色が薄く澄んでいるものが主流です。どちらも、夏バテ予防や二日酔い、美容にもよいヘルシー料理であることにかわりはありません。
今回は、私が好きなマレーシアスタイルです(肉骨茶の素がマレーシアのものだからですが)。ティーバッグのせいか味が薄めなので、スパイスをさらに加えているのと、焼酎から煮出すというアレンジをしています。
スペアリブ+豚バラの肉骨茶の作り方
材料:
- 豚スペアリブ 500g前後
- 豚バラ 500g前後(通常はスペアリブのみですが、豚バラ好きなのでハーフ&ハーフに!)
- にんにく 1〜2塊
- 焼酎 400cc
- 水 1,000cc
- 肉骨茶の素 2袋(商品によりますが、薄い味のものが多いので自分で調整してください)
- 黒胡椒(ホール) 4〜5g
- 八角 3~4個
- 花椒 適宜
- 塩 適宜
- 醤油
- 香菜 適宜
作り方:
1.スペアリブに塩をふり余分な水分を拭きとり下茹でを2分くらいした後に、軽く水洗いする。豚バラ肉も下茹でをして一緒にざるへあげておく。
2.大同電鍋に、焼酎全部と水半分を入れ、肉骨茶の素のみを入れてスイッチオン!(約45分)。
3.肉骨茶の素からよく味がでたところへ、スペアリブ、豚バラ肉、にんにく(薄皮付き、丸ごと)、生姜、そしてスパイスを全て入れたら、再び大同電鍋をセッティングしてスイッチを入れる(約45分)。
4.煮込みが終わったら味をみて、肉骨茶の素と肉を取り出す。入れたままだと苦味がスープに出てしまうので要注意。
5.スープを器にとったら、塩と醤油で味付けをして、お好みで香菜を加えて完成。
ご飯に出来上がったスープをかけながら食べるのが現地風です。好みで、きざみ青唐辛子をつけたり、スープに入れることも。油条(中国式の揚げパン)を切ってスープに浸して食べるとより本格的になりますよ。
醤油はとろっとした中国醤油があいますが、マレーシアやシンガポールでも味付けや食べかたはお店によって様々で個性溢れているので、身近にある食材や調味料で味わってみてよいのではないかと思います。