世界中の香りを日本風へ昇華。お香ブランド「山河」の“マスク専用塗香”が新しい

  • 2020年11月19日
  • 2020年11月24日
  • ケア
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「塗香(ずこう)」という、仏教儀式や写経の際に使用される清めのためのお香についての2回シリーズ。先週は「塗香」の歴史と、オーガニックコスメ業界が注目する新しいタイプの製品「ZUKO」をご紹介しました。

そして今週登場するのは、「塗香」をマスク専用のものとして開発したお香ブランド「山河(sanga)」です。本当は秘密にしておきたいブランドなんですが、今回のほんのわずかな紹介情報だけでも、彼らのこだわりの半端なさは伝わると思います。

▼塗香シリーズ1回目はこちら

現代女子のセルフケアとして静かに話題。心身を清めるお香「塗香」とは?

世界中の香りを反映したお香ブランド「山河」

「山河(さんが)」は、世界中の由緒ある香りを、日本伝統のお線香という形で表現しているお香ブランドです。

店主が世界中を旅する中で巡りあい惹きつけられた各地の様々な香り。それら一つ一つがオリジナルのお香製品として見事に反映され、「山河」ワールドが創られています。

「山河」に引き寄せられた夜

そんな店主とお話しできたのは、2019年12月、京都でのある日の夜でした。ホテルへ帰るために烏丸通りを歩いていた時、見かけたことのないお店が目に入ってググッと引き寄せられたんです。もう遅い時間なのに店内で何か作業をしている男性がガラスの先に見えたので、扉をあけてみることに。話し始めると、彼もいくつかの偶然を面白がってくれたようでした。お店は何と数日前にオープンしたばかりとのことで、店主である彼はたまたまこの日は夜までいたそう。そして、私が以前「山河」製品と出会っていたことも話している中で明確になりました。それは、長野県にある「森のくすり塾」という山中にある薬の館でのこと。「山河」が京都の前は長野県を拠点にしていたことなど、色々なことがつながり、そして何より香りについての刺激的な話しを直接聞くことができて、大興奮の夜でした。

香料の奥深さを教えてくれる「山河」の魅力

「山河」の最大の魅力は、自然香料の奥深さを体感させてくれることと、そのストーリーです。香道で用いられる香木や漢方の原料となる生薬、薬草や樹脂をベースに、香辛料や鉱物などなど、ここで出会える自然香料のバリエーションは感動もの。世界各国の希少な自然香料による製品のほか、宇宙空間に行って帰ってきた原料を使用したものまであります。

それから、樹脂によるお線香など製造が難しい商品があるのも特徴の一つ。今では当たり前のように添加される増粘剤(化学糊)や防カビ剤を使用することなくお線香を製作しています。

マスク専用の塗香が開発された理由とは

「山河」には、試行錯誤を重ねて制作した独自調香のお線香が揃っているのですが、「塗香」製品はまた少し違うアプローチから生まれたようです。

前回の記事でも説明しましたが、「塗香」は本来は身体に塗って使用するお香です。さらに口に含む使い方もあるため、生薬をはじめとした自然香料が基本となります。からだに塗って香りを残すことができる自然香料は種類が少なく、必然的に従来「塗香」の香りはどれも似たような感じです。

「山河」がこれまで「塗香」を発売していなかったのはそういった理由からのようで、マスクを「塗香」のコンセプトに据えたことで使用できる香料の種類が大幅に拡張され、この画期的プロダクトが実現しました。

単にマスクへ香りづけができるだけではなく、感激したのは、呼吸によるマスク内のスチーム効果を利用して清涼感を発する調香。トップノート(清涼感)・ミドルノート(華やかさ)・ラストノート(京都らしさ)と、長時間に及ぶ香りのタイムラインがデザインされています。6種類の生薬による香りの変容は、マスク生活が苦しい中での私の楽しみとなりました。

また、「塗香」は基本茶色なのですが、本製品は香料のみでの紅色。口紅がついたマスクの様に見えます。さらに純金の金箔もほどこされているなど、華やかさもポイント。1,760円(税込)です。

かまる愛用の「山河」プロダクト!

「塗香」はコロナ禍における特別のプロダクトですので、以前から愛用しているお線香もここで1点ご紹介しておきますね。

人類最古の香料の一つとされるフランキンセンス(乳香)の樹脂香タイプのお線香です。40本入りで2,200円(税込)。

ほかにも初めて遭遇した超個性的な自然香料のお線香があふれていて、私のコレクションと化しているお香立てなどと一緒に「山河」については改めて特集したいと思っています。かまる新聞が注目しているCBDがミックスされた薬草香なんてものもありますよ。

「山河」のお店は本当に素敵で、また工房も併設されています。そこでは、実際にお線香作りを見学できたり、お香作り体験のワークショップもあると聞いていましたし、とにかくここ1年行けていなくてうずうずしています。

心穏やかに京都へ旅行できる日が本当に待ち遠しいです。

〈山河本店 香煙研究所〉
住所:京都市中京区秋野々町528
営業時間:10:00〜19:00
定休日:不定休

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