巣ごもり生活中にランニングデビューした人などへ向けて、プロに質問するスタイルでインソールや靴選び、そしてフットケアの記事を5月に3回シリーズで行いました。(フットケアシリーズ1回目、2回目、3回目もご覧ください)
その際に、「ZOZOMAT (ゾゾマット)」がなかなかの優れものであることをシューフィッターさんから教えてもらったので、「ペダック」のインソールにトライすると共に、今週は靴まわりにこだわってみようと思い付きました。今回は、申し込んで届いていた「ZOZOMAT」で実際に計測してみましたので、感じたことや知り得た情報をお伝えします。
オンライン靴選びの失敗が減る?ZOZOMAT
足と靴の専門ショップへ行くと、シューフィッターさんや店員さんが足のサイズを測ってくれて結果のデータシートを受け取れたりもしますが、そのあと自分で分析したり応用することはあまりないですよね。その点、ZOZOMATは、足の長さだけでなく「足囲」「足幅」「足甲高さ」「かかと幅」が自動で測れてデータがキープされるため、色々活用まで出来てしまうことがわかりました!
一般に靴のサイズを見るときは、足の長さしか認識していないことが多く、例えば私の場合は24cmと思って靴を選んでいます。ただ、実際に履いてみると全然あわない!ということがよくあり、特にネットで購入する場合はリスクが大きく躊躇することもありました。
ロコンドなどの返品・サイズ交換無料サービスを利用する方も多いと思いますが、こういった便利なサービスは、生じる配送料などのコストが最終的には製品代にきっと反映されてくるでしょうし、何よりもったいないことはなるべく避けたいもの。
そういったことも解決してくれるサービスであり技術が集約されたZOZOMAT、試してみて、そして開発のストーリーなども興味深く、とにかく便利です。
ZOZOMAT の最大のメリット
スマホでアプリの準備さえすれば、紙製マットを敷いて誰でも簡単に計測できることがまず〇。そして、2017年から展開されたZOZOSUITでおきた問題点が解決され色々進化していています。
ZOZOSUITの時は、ZOZOがプライベートブランドのスーツを販売する目的に縛られていて使い勝手が悪かったように思いますが、ZOZOMATはそこがオープンなところが最大のメリットですね。では、次は実際に計測してみて感じたことを。
ZOZOMAT を使ってみました
私は甲高で幅広なことが悩みで、既成の靴から選ぶ場合に苦労してきました。そんな、私の足の計測結果をまずご覧ください。
最初の感想としては、今まで体験した足の計測の場合と比べると、全体的に2mm程度大きいような印象があります。計測時にちょっとだけ苦戦したのが、片足を全方向から撮影するため足がどうしても体重移動をすることで、ひょっとしたらそれが影響しているのかもしれません。
最も気になる足の甲の高さは、あれ、標準?ということでした。日本人は甲高の人は少ないらしくだから既成品だとあう靴が少ないと思い込んでいたのですが、履き方など他に問題があるのかもしれません。
足幅の方は2Eで平均よりもやや広いという結果。靴を選ぶ時に大切なのがこの足幅のサイズだとシューフィッターさんからも以前言われました。足幅のサイズを軽視することで、足に痛みが出たり将来的に足の変形につながったりすることもあるそうです。足幅のサイズは、標準がEで、Aに近いほど足幅が細く、Gに近いほど足幅が広くなります。
知っておくと役立つ!3タイプ足型
今回はじめて知ったのが、足型の分類とその表記。私はエジプト型と出ています。日本人は大きく3タイプの足型に分かれるそうで、それは、どの足の指が1番長いのかで決まります。私のように親指が1番長いとエジプト型。人差し指が1番長い人はギリシャ型。そしてかなり珍しいタイプが、親指と人差し指と中指がほぼ同じ長さに揃っているスクエア型とのこと。
かまる流を読んでくださっている方たちには、この自分が何型かを知ることの重要性をちょっと声を大きくして伝えたいところです。それは、パンプスを選ぶ時に自分がどの足型か(私の場合ですとエジプト型)を知っておくと、痛みが生じやすいパンプス選びに重宝するから。
足型さえ覚えておけば、ZOZOSHOES以外で購入する場合でも足を痛めないで済む確率は上がりますし、さらに機会があれば靴ショップや専門店のシューフィッターさんとお話ししてみるとより知識が高まるかもしれないですね。足の左右差やかかと幅も数値化されていますので、ZOZOMATとリアルの組み合わせでシューズ選びのレベルアップを是非!
ZOZOMAT 計測時の不安点
計測時に少し不安だったこととしては、足からの距離50cm、カメラの角度45度でスマホを使い計測してください、と説明があり、距離はまだしも角度の対応は難しいなあと思いました。
でも、カメラ撮影で読み取れない場合は計測されず、角度を変えて繰り返せば計測出来たので、ホッとしました。
足型との相性◎アイテムを提案してくれる
そして、相性度の高いシューズとして、私にはこのニューバランスの製品が表示されました。足型との相性度がパーセント表示されることや別サイズとの比較も出来るのはとても楽しいです。
欲しいと思っていたナイキのスニーカーが私の足にはあまりあわないないこともわかったのは少し残念でもあったのですが、無駄を省くことにもなり色々と便利に使っていこうと思っています。
ZOZOMAT のようなサービスは他にもある?
今回、足をセルフ計測することを試してみて、他に似たようなサービスはあるのかと調べてみたところ、子どもの足に特化した計測アプリがありました。「IFME(イフミー)」という、キッズやベビー向けの靴やサンダルの会社がリリースしている子どもの足計測アプリで、iOS版のみとのこと。
子どもの時から計測を楽しく体験することと、ZOZOMATのようなサービスにより、足を計測して快適な靴を選ぶというカルチャーが日本にも定着しそうな気がします。そうすると、足のトラブルももっと減るに違いありません。
これだけの精度のものを、自宅で、自動計測してくれる「ZOZOMAT」、超画期的です。専門店はハードルが高いと思っている方や、自分の足の実寸を知らないという方は、まずは試してみて損はありません。無料ですし、人に見られることもないですし。健康診断や人間ドックのように自分の足のことを計測によりよく知って、私は次のステップとしてシューフィッターさんなど足と靴のスペシャリストの方に突っ込んだ相談をしてみようと思っています!
※全国のシューフィッター及びシューフィッターのいる店舗は「足と靴と健康協議会」のサイトで検索可能です。